Potion Pop【ゲームレビュー】

『Potion Pop』は、同じ色のブロックを3つ揃えて消すマッチ3パズルだ。この手のパズルは類似作品が非常に多く、有名どころでは『キャンディークラッシュ』や『クッキージャム』などが挙げられる。本作も大まかには一緒だが、ゲームシステムにもグラフィックにも他にはないオリジナリティが随所に見られ、より進化したパズルとして楽しめるだろう。

シュワッシュワの炭酸がハジけ飛ぶ爽快パズル

アメリカでは炭酸飲料のことを「ポップ」と呼ぶそうだ。このゲームは、文字どおりシュワシュワの炭酸水を使ったパズルゲームだ。画面中にカラフルなポーション(ブロック)が敷き詰められているので、スワイプして同じ色を3つ揃えるという内容だ。パズドラも同じ色を3つ揃えるパズルだが、あちらは制限時間内に指を動かしまくって色を揃えていくのに対し、このゲームでは1回の操作で交換するプロックは1つだけだ。

このようなゲーム画面を見たことのある人は多いだろう。パズルの大人気ジャンルの1つだ

操作が単純な代わりに、これでもかと繋がるコンボが魅力

ブロックを1つ交換するだけと聞くと一見味気なさそうな気もするが、なぜ高い人気を博しているのか。それは、どんどん繋がっていくコンボ、いわゆる「落ちコン」の気持ちよさにある。パズドラ系のパズルにも落ちコンはあるが、せいぜい1〜2回程度。基本は自分の実力だけでコンボを繋げなければならない。本アプリは毎度のように5〜6回、ときには10回以上ものコンボが繋がり、次々にブロックがハジけていく。何気なく暇つぶしで遊んでいたつもりが、コンボの気持ちよさに激ハマりしてしまう人が続出しているのだ。

パリン、パリン! と小気味いい音を立ててくれ、サウンド面でもかなり爽快感がある

もちろん、慣れてくれば戦略的にコンボを起こせるようにもなる。同じ色のブロックを4つ並べたり5つ並べるとより派手にハジけてクリアしやすくなるので、じっくり頭を使ってやり込めるのも嬉しい。

3Dグラフィックで描かれた200以上の多彩なステージ

スマホを傾けると、容器の中に入っているポーションも動くなどリアルなグラフィックも特徴だ。ステージは200以上も用意されており、やり込みプレイヤーでも退屈しないだろう。各ステージごとに形状が異なっているうえ、特定のブロックが消せなくなったり動かせなくなったりするなどのギミックもあり飽きることなく楽しめる。

スマホを傾けると容器の液体が水平になるなど、細かい部分までよく作られている

基本プレイは無料で、ステージクリアできなかったときに猶予をもらうためのジェムが課金アイテムとなっている。RPGなどと違って課金ガチャを引かないと楽しめないこともなく、無課金でどこまでも楽しめる。

Apple Watchにも対応。課金アイテムをタダでゲット

このゲームの大きな特徴の1つとして、なんとApple Watchにも対応している。Apple Watch内でアプリを起動し、ポーションを生成すると、2時間後に課金アイテムであるジェムがもらえるのだ。毎日のちょっとした空き時間を利用してゲームを有利に進めたい。

スマホとスマートウォッチを連動させた画期的なシステムがカッコいい

スマホとタブレットでいつでもどこでも、友達と一緒にプレイ

その他、機能的なところで細かい配慮がされている。データを同期させてスマホとタブレットのどちらからでも遊べるし、横画面でのプレイも可能だ。Facebookのアカウントに接続すれば、ステージ上に友達のアイコンが表示され、どこまでクリアしているのかスピードを競い合える。

横画面だとこのような表示に。寝転がって両手で遊ぶのに最適だ

もともとのゲームジャンル自体が高い人気を誇るマッチ3パズルなので面白さは折り紙つきだが、このゲームはそれに加えて1つ1つの要素をより快適に、より面白く進化させているゲームだという印象を受けた。すでにキャンディークラッシュなどの類似ゲームをプレイしている方にとっては、スタミナの回復待ちがてら、ぜひその違いを体験してみてほしい。ハマりすぎ注意の爽快パズルゲームだ。

  • 使用した端末機種:iPhone 6
  • OSのバージョン:iOS 8.4
  • プレイ時間:約2時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.1.0

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