Jelly Squares【ゲームレビュー】

四角のプルプルしたゼリーを操作し、正しいお皿に乗せるパズルゲーム『Jelly Squares』。シンプルだが、難易度はそれなりに高いので、パズル好きも楽しめるゲームだ。

パズルを解いて、落としたゼリーを皿まで運ぼう

本作は、テーブルに落としてしまったゼリーたちをタップし、元のお皿に戻すのが目的。なぜかゼリーには単眼がついており、個人的には食べるのをためらってしまうビジュアルだ。

ゼリーというよりは、サイクロプスの頭のような見た目のゼリー。なんとなく、イギリスのウナギゼリーを思い出したが、開発者はウクライナ出身なので関係はないはず

そういえば日本では、単眼女子というのが密かなブームだと聞いたことがある。もしかしたら、ビジュアル面で本作を好きになる人がいるのかもしれない。

話がそれてしまった。本作を開発したのは、ウクライナのVolodymyr Klymenko氏ら3名のゲーム開発者。東欧やロシアには、ゲーム開発教育を行う工科大学が充実しており、ゲーム開発の質や基盤は、欧米に引けを取らないといわれているが、本作はどうだろうか。

ゼリーをプルンとタップして、スルッと前に移動させる

本作での操作方法は、テーブルに落ちたゼリーをタップするだけ。超簡単だが、その分ゼリーをどの順番で、どう動かすかで、すさまじく頭を使う内容になっている。

ゼリーをタップすると、単眼の向いている方向にスルッと移動する。それを繰り返し、お皿の上にゼリーを到達させれば、ステージクリアとなる

もちろんゼリーは1体だけではなく、赤や青や紫など、さまざまな色のゼリーが登場する。それらをタップで動かし、すべてをお皿の上に乗せなければならない。

ゼリー自身の色と同じ色のお皿に乗せなければならない。そのため、先を考えながらゼリーを動かす、詰め将棋的な要素が強い

なお、ゼリー同士がぶつかると、動かしたゼリーとぶつかったゼリーがいっしょの方向に移動する。これもパズルを解く重要な要素となっており、本作で頭を悩ませる原因でもある。

ゼリーを突破することはできないので、このようにゼリーが交差するステージでは、大回りでゼリーを動かすルートを考えなければならない

パズルを難解にする2つのギミック

この手のパズルでは、難易度を上げるためにさまざまなギミックが登場するが、本作ではシンプルに2つのみ。1つはゼリーの進行方向を変える矢印で21ステージから、もう1つはワープ装置で58ステージから出現する。

矢印のマスにゼリーが移動すると、単眼が変化し、矢印の方向に進むようになる

ワープ装置に入ると、もう一方のワープ装置がある位置に出現する

ステージが進むと、これらが組み合わさり、ゼリーを動かすルートがさらに複雑化する。適当に動かすと、ほぼ確実に詰むことになるので、最初に頭の中でクリアまでのルートを探しておくのがベストの攻略法だ。

今のところ、ステージ数は全部で100。ステージが進むと、ギミックも合わさり、クリアまでかなりの手順が必要になる。自力でクリアするには、かなり頭を絞らなければならない。

ノーリスクでもらえるヒントに心揺れる

パズルゲームでよく見られるのが、ヒントをもらうための課金だ。本作でも、1ヒント120円で購入することができる。

ヒントはまとめ買いも可能。600円出せば、全100ステージを簡単にクリアすることができる

ところが課金以外に、広告動画を見ることでもヒントをもらうことができる。動画は何回でも見ることができるので、ハッキリいうと課金をする意味はない。

もっというと、パズルがめんどうだったら、とりあえず動画を20秒程度見れば、すぐにクリアすることができるのだ。課金はしなくてもいいが、とりあえず広告動画は見てほしいという開発者の意向なのだろうか。

ヒントを使うと、次にタップするゼリーをわかりやすく示してくれる

本作の難易度は高いので、ついついヒントを見たくなってしまうが、パズルゲームの醍醐味は難解なステージを自力で解くことにある。こんなに簡単にヒントがわかるのは、かなりの誘惑ではあるのだが、そこを我慢して、ノーヒントで本作を楽しんでほしい。

  • 使用した端末機種:iPhone 5s
  • OSのバージョン:iOS 9.2
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.3
  • 課金総額:0円

(C) Volodymyr Klymenko