Ancestor【ゲームレビュー】

新進気鋭のインディーズデベロッパーSUPERMEGAQUEST開発のアクションゲーム『Ancestor』を紹介。横スクロールのアクションにさまざまなギミックが登場し、パズル要素がかなり強くなっている作品だ。

トラップだらけの横スクロールアクション

サイバーな雰囲気の世界で、数々のギミックを乗り越えボスの撃破を目指していく本作は、精細に書き込まれたドット絵のグラフィックが目を引くが、ボスへの到達も難しい高難易度タイトルだ。説明シーンはほぼないものの、さみしげなBGMと孤独に戦う主人公の姿がマッチしていて、独特の魅力を放っている。

こちらはiOS版のタイトル画面。iOS版はチュートリアルも含めてすべてが英語表記だが、Android版は日本語化されている。両OSを持っていて英語が苦手な方は、Android版がおすすめだ

チュートリアルで基本操作とギミックを覚えよう

本作の特徴は、パズル要素が強いギミックの数々。説明や会話シーンがほぼないゲームなので、まずはチュートリアルで操作法とギミックの対処法を覚えるところからはじめよう。

主人公はひたすら右へと進んでいく。画面をタップするとその方向にレーザーが発射されるので、これでギミックに対応していこう。基本の対処はレーザーでの破壊となる

落とし穴にはトゲや炎が設置されているので、ロープをスワイプで伸ばして反対側にあるフックにつなげよう。落ちるまえに、ロープの反動で脱出できる

絵柄が表示された3段の柱は、すべての絵柄をそろえると消すことができる。いちばん下は固定されているので、まずは中央をタップして絵柄をそろえていこう。下の2段がそろった状態になれば、あとは上の段を連続でタップするだけで解除できる

常にけん制のレーザーを

本番のステージでは背景やギミックの配置がランダムになっていて、プレイするたびにまったく構成が変わる。一定速度で横スクロールしていくので、ギミックの対処に時間をかけすぎるとダメージを受けゲームオーバーになってしまう。

ギミックはランダム配置になので、普段から右方向にレーザーを撒いておきけん制しながら進むといいだろう。どんなギミックが来ても、対応しやすくなる。

例えばこの「クリスタル」のギミックは、球体に守られていて中央のクリスタルを3回攻撃しないと破壊できない。あらかじめレーザーを撒いておけば、先に数発ヒットさせられるため対処が楽になる

こちらの「シーケンス」は、上のパネルを順番にタップしていくと解除できるのだが、これもレーザーを撒いておくことで4つのうちのどれかに当たる可能性がある。1箇所にヒットしたら、後は下のパネルを見て順番を確認しよう

最初のボスはデジタルな蜂の巣

ギミックを一定数回避することで、ステージのボスがいる場所へ到達する。最初のステージでは、大きな蜂の巣のようなボス「HIVE MIND」が出現。ハチのようなミサイルが襲いかかってくるなか、蜂の巣を攻撃してすべて破壊すればステージクリアとなる。

蜂の巣の赤くなった場所を攻撃すると破壊できる。しかし、攻撃が遅いとそこからハチ型ミサイルが出現し、体当たり攻撃をしてくる。出現直後は止まっているので、動き出す前にレーザーで迎撃しよう。ちなみに、Android版では名前がそのまま「蜂の巣」となっている

チップをためて装備を購入しよう

プレイするとギミックのクリアや到達地点の距離で加点されていき、得点分のチップがもらえる。チップをためるとプレイヤーの装備品などと交換できるので、たくさんためていこう。また、課金要素はこの装備品になっていて、リアルマネーでも装備の購入が可能だ。

発射する弾、マント、弾の発射元になる球体を購入可能。チップで購入しようとすると、かなりの量をためなくてはいけない

ゲームはかなり面白いが、ドット絵の古風な見た目のわりにゲーム負荷が高く、Android 4.x世代の古めのスマホでは動きがかなり不安定になる。ここはバージョンアップによる修正を期待したい。

ゲーム自体はとてもシンプルで、ステージのギミックはランダム生成になっていることもあり飽きずに長く遊べる。とても集中力を使うので、脳のトレーニングになりそうなアクションゲームだ。

  • 使用した端末機種:iPhone6 / Nexus 7
  • OSのバージョン:iOS9.1 / Android 5.1.1
  • プレイ時間:3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.2.2
  • 課金総額:0円

(C) 2015 SUPERMEGAQUEST INC.