大画面でスマホゲーム! Apple TVとNexus Player徹底検証(ゲーム編)

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ここまで『Apple TV』と『Nexus Player』の比較検証を行い、「ハード編」「映画編」と紹介してきたが、今回はゲームの紹介や比較を行なっていく。リモコン操作のしやすさ、コントローラーの使い勝手なども調べてみたので、参考にしてほしい。

徹底検証ハード編はこちら

徹底検証映画編はこちら

コントローラーは使いやすい?ゲームのクオリティーは?

まず、『Apple TV』『Nexus Player』で配信されているゲームは、今のところスマートフォン/タブレット版と比べてあまり多くはない。どちらも専用のプラットフォームであり、UIや操作方法も違うので、スマートフォン/タブレット版でリリースしたゲームを「じゃあ、こっちでも」と、気軽にリリースするわけにはいかないからだ。

そんな数的にはさみしいストアだが、面白いゲームはある。また、スマートフォン/タブレット版でリリースしたゲームを、いち早くApple TV、Nexus Playerの両方に対応させたものもいくつかあり、今回はそれらを中心に紹介していく。

ゲームの数は11/20現在、Apple TVで44本ほど(カテゴリー検索ができないので、正確な数は不明)、Nexus Playerで71本

ゲームのインストール

ゲームのインストールは簡単で、スマートフォンでApp StoreやGoogle Playからインストールするときと何ら変わりはない。


クレジットカードなどをすでに登録しているアカウントであれば、有料アプリも難なく購入できる。ちなみに、リリースされているゲームは有料のものが多く、無料ゲームは3割強ぐらいの印象だ

Nexus Playerのストレージ容量は少ない?

インストールしたゲームはもちろん端末本体に保存されるが、Nexus Playerの場合、本体のストレージ容量が問題になってくる。Nexus Playerのストレージ容量は8GBで、このうちいくらかをシステムなどに使用され、実際に空き容量は6GBに満たない程度だ。これでは高グラフィックのゲームを3~4本インストールしただけで、残量がかなり厳しくなってくるだろう。

ゲームを3本インストールした状態のNexus Player。ストレージ残量は2.7GBで、心もとない

もちろんゲームのファイルサイズにもよるが、Nexus Player向けに配信されているゲームには、迫力のあるハイクオリティーなものが多く、必然的にファイルサイズも大きくなる。せっかく大画面で遊べるのに、この容量は少々もったいない気がする。Apple TVは32GBモデルと64GBモデルが用意されているので、こういった問題とは無縁だろう。

Apple TVはBluetoothキーボード使用不可

Apple TV、Nexus Playerでは文字入力が非常にしづらい。Apple TVの日本語入力は「あ・か・さ・た・な・・・・」をガラケーのようにカチカチ押す入力だし、Nexus Player』五十音キーボードだ。しかも、Apple TVは今のところBluetoothキーボードに対応しておらず、Siriに頼るしか改善策がない。アップデートで対応できるのであれば、ぜひお願いしたい。

非常にわかりづらいApple TVの日本語入力。アルファベット入力は2列に英数字がならぶキーボードだが、狙ったところでカーソルが止まらないことが多々あり、文字入力がストレスになる。Siriを使うことを前提に設計してあるのだろうか

Nexus Playerの五十音キーボードはまだましだが、それでも使いづらい。幸いなことに、こちらはBluetoothキーボードに対応している

Apple TVのリモコンでプレイ

では、実際にゲームをプレイしてみよう。1本目はApple TVとNexus Playerの両方でリリースされている、ハイクオリティーなレースゲーム『アスファルト8:Airborne』。記事作成前にスマートフォン版を遊んでいたので、勝手がわかっているタイトルだ。

まずはApple TVにゲームをインストールし、起動するとリモコンの操作説明が表示された。説明をよく読んでみると、なんと某コンシューマ機のように横持ちにも対応しているとのこと! しかも、本体を傾けることでハンドル操作が可能とは…これは期待できそうだ。

加速度センサーとジャイロスコープを使用して、直感的な操作が可能

ゲームがスタートしてすぐに気づくのは、リモコンとは思えない快適な操作性だ。スマートフォン版でも本体を傾けてハンドル操作を行うが、それとほぼ変わらない操作感で、全く問題なくプレイできる。

遅延はなく思ったとおりの操作ができ、何の違和感もなく遊べる

Nexus Playerのリモコンでプレイ

続いてNexus Playerのリモコンで挑戦。ゲームを起動するとApple TVと同じくリモコンでの操作方法が紹介された。こちらは上下左右の方向キーと、いくつかのボタンを使うようだが……これは見るからに難しそうだ。これでハイスピードバトルを勝ちきれるのだろうか?

片手でカチカチ操作に不安がつのる……

実際のプレイ画面はこんな感じだ。グラフィックはとても美しく、大画面でのレースは迫力満点。リモコンの遅延もなく、こちらの操作に俊敏に車体が反応する。反応するにはするのだが……リモコンではうまく操作できない。ボタン2つをほぼ同時に使用するドリフトに無理があり、仕方なしにゆっくりコーナリングしようとしても、うまい具合にハンドルが切れず壁に激突。慣れが必要なのかもしれないが、片手操作は無理と判断した。

大画面でゲームができるのはとても楽しいが、リモコン片手操作ではまともなレースにならない

両機種のコントローラーを比較

では、コントローラーを使うとどうだろうか。『Apple TV』にはSteelSeries製のコントローラーを、Nexus PlayerにはAsus製の専用コントローラーを用意したので、持ちやすさや操作性、遅延の有無などを検証してみる。

2つを並べてみると、大きさもかたちも非常によく似ていることがわかる。Apple TV用の方が持ち手が長く、多少持ちやすい気もするが、これは手の大きさなどで印象は変わると思う。

左がApple TV用、右がNexus Player用のコントローラー。よく似たデザインだ

大きく違うところといえば、Apple TV用が充電式でNexus Player用が単3形電池x2を使用するということだろう。両機種のリモコンと同じ違いだ。

『Apple TV』用はLightning ケーブルを使用して充電を行う。本体正面の赤いランプが充電残量を表す

『Nexus Player』用の背面には乾電池を入れる部分があるため、大きな膨らみがあるが、操作の邪魔には感じなかった

Nexus Playerのコントローラー正面には戻るボタン・電源ボタン・ホームボタンが備わっている

手に持った感触は、どちらもフィット感があり非常にいい。アナログスティックはわずかにNexus Player用の方が固く、好みが別れるところかもしれない。公称重量はAppleTV用が242gでNexus Player用が237gだが、これは乾電池抜きの重さなので、実際はNexus Player用の方が重くなるが、「重くて疲れる」ということはなかった。

どちらもホールド感があって、ちょうどいいサイズ。ボタンのクリック感も同程度

Apple TV用コントローラーでプレイ

リモコンでも快適な操作が行えたApple TVで、コントローラーを使うとどうなるだろうか。本体とリモコンの接続は、本体設定から簡単に行えるので迷うことはないだろう。

実際にプレイしてみると、やはりコントローラーの方が微調整しやすく、思ったとおりに操作することができた。コンシューマ機のレースゲームでよく遊ぶ筆者的には、やはりこちらの方がしっくりくる感じだが、リモコンを使った直感的な操作も、それはそれで面白い。案外好みが別れるのかもしれない。

リモコンでも問題なくプレイできていたので感動は少なかったが、長時間遊ぶならやはりコントローラーの方が有利か

Nexus Player用コントローラーでプレイ

リモコン操作では大苦戦した、Nexus Playerはどうだろうか?こちらも本体設定から簡単に コントローラーと接続できる。

ゲームがスタートした瞬間、リモコンとはまったくの別物だということがわかった。先ほどのストレスが嘘のように軽快な操作だ。車と車の間をすり抜けるような微妙なハンドリングも、壁ギリギリのドリフトも思いのままだ。もちろんそれは『Apple TV』のリモコンよりもよく、一度この感覚を知ったら二度とリモコンで遊ぼうとは思わないだろう。

若干不安だった遅延を感じることもなく、難なく完走することができた。このゲームはコース内に分岐が多く、瞬間的な判断が必要なレースゲームだが、ストレスなく遊ぶことができる。微妙な力加減の操作もしやすい

それぞれのプレイ動画を用意したので、ぜひこちらもご覧いただきたい。映像の美しさと、問題なくプレイできている様子がわかるだろう。

リモコン操作が有利なゲームもある

続いては、不思議な世界観と独特な浮遊感が特徴のアクションゲーム『バッドランド (BADLAND)』をプレイしてみる。このゲームもApple TV、Nexus Playerの両方でリリースされている。

このゲームは「ボタンを押すとジャンプ、押し続けると高く飛ぶ」というシンプルな操作しかなく、Nexus Playerのリモコンで使用するのも、中央の決定ボタンだけだ。いうまでもなく、まったく問題なくプレイできる。

Apple TVのリモコンでも、もちろん問題ない。クリック感的にNexus Playerよりも若干プレイしやすかった

方向キーを入力する必要がないので、片手で快適に遊べる。画面すべてが常に見えている分、スマートフォン版よりも操作しやすいかもしれない

こちらもコントローラーでプレイしてみたが、特に利点は感じられなかった。むしろ片手で済むリモコンの方がやりやすいくらいだ。ゲームのジャンルや操作方法によっては、リモコンが有利になる場合もあるようだ。

コントローラーはFPS系に最適

Nexus Playerでのみリリースされているゾンビシューティングゲーム『UNKILLED』もプレイしてみた。本タイトルはリモコン操作が不可で、プレイするのに必ずコントローラーを使用する。移動、視点移動、発砲、アイテム使用など操作が複雑で、リモコンではボタンの割り当てすらままならないからだろう。

コントローラー専用ゲームということで、操作性はまさに快適。コンシューマ機となんら変わりない感覚でプレイできる。スマートフォンゲームでFPS系はいくつもリリースされているが、この手のゲームはやはりコントローラーで遊ぶのがいちばんだ

こちらも動画を用意したので、ぜひご覧いただきたい。

中にはコントローラー不可のゲームも

基本的にはほとんどのゲームで(使いやすいかどうかは別として)コントローラーが使用できるが、中にはリモコンのみというものもある。Apple TV用にリリースされている弾幕系シューティング「Phoenix HD」がそれだ。

本タイトルは自機の攻撃がオートで行われるので、敵の攻撃を避けるのがメインの操作となる。序盤はリモコンでもじゅうぶん対応できるのだが、弾幕が増えてくるとそうもいかない。リモコンで微妙な操作ができるぐらい慣れるまでは、なかなか先に進めないだろう。できればコントローラーで遊びたいタイトルだ。

Touch サーフェスの微妙なクセをつかめば何とかなるかもしれないが……なかなか難しい

3回に分けてApple TVとNexus Playerを比較検証してみたが、どちらも想像以上に魅力的なデバイスだと感じた。ゲームのタイトル数はまだまだこれからだが、今後は続々と増えていくだろう。専用タイトルの拡充も、STB普及の大きなポイントになりそうだ。

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