【中の人に聞く攻略法】第23回: エイリアンのたまご

不思議なエイリアンたちを掛け合わせて、未知のエイリアンを新たに生み出していく『エイリアンのたまご』。バクテリアとの熱いバトルや複雑怪奇な交配の仕組みなど、やり込めばやり込むほどに面白くなっていくタイトルだ。本作の開発・運営を指揮する齋藤ディレクターが、初めて遊ぶ人のために序盤の攻略法を伝授!

個性的なエイリアンが続々登場! バトルに介入できないからこそ面白い!!

2016年11月のリリースからおよそ半年で100万ダウンロードを突破した『エイリアンのたまご』。

次々と現れるエイリアンと自分のエイリアンを交配させて、より強力な子孫をつくり出していく新感覚の「ふるふる交配RPG」となっている。

今回は、本作のディレクターである齋藤Dに開発のいきさつや、序盤の攻略法などをうかがってきた。これから『エイリアンのたまご』をプレイする人は、ぜひ参考にしてもらいたい!

『エイリアンのたまご』の開発・運営をリードする齋藤ディレクター

『エイリアンのたまご』の斬新なコンセプトが生まれたわけは?

――まずは100万DL突破、おめでとうございます。どのような点がユーザーに受け入れられたのでしょうか。

齋藤ディレクター(以下、齋藤D):ゲームを作るうえで、幅広いユーザーに遊んでもらいたいというコンセプトがあったので、やはりゲームの導入部分やバトルに関しては、本当にお手軽・気軽にできることを基本として作っていったところがあります。

なので、1回プレイしていただいた方がバトルをやってみて、難しいことは考えずに楽しめるという点がよかったのかなと感じます。

バトルはフルオート。プレイヤーはただ見守るのみだ。3倍速ならバトル終了まであっという間だ

――個人的には、ソーシャルの仕組みをうまく取り入れられていると感じました。もともとはどのような経緯で開発が始まったのでしょうか?

齋藤D:知らない人と気軽にフレンドになれるという要素も大きいのですが、本来は『モンスト』のようにリアルの友だちと「ふるふる交配」をして、その輪を広げていってもらおうというのが最初のコンセプトでした。

まず交配という要素がありきで、バトルやその周辺の要素は後から考えていったというところがあります。

手持ちのエイリアンと、フレンドのエイリアンを掛け合わせて、新たな血統を紡いでいく。個性などが引き継がれることも!

――友だちと一緒に交配をして、ゲームを進めていくというところがスタートだったんですね。

齋藤D:学校の中や会社の中、あとは合コンなどで気軽にほかの人とつながるというリアルの遊びの部分が軸だったんです。

――本来はネットではなく。リアルのつながりの中で広まっていくことを考えていたんですね。

齋藤D:もともとはそうでしたね(笑)。でも現状では、ネットでの広がりのほうが大きいかもしれません。われわれの狙いとはちょっと変わってきているところはあるようです。

――ゲームの運営側としては、それに合わせて方向修正をしているといった感じでしょうか?

齋藤D:そうですね。方向修正は随時しています。当初のコンセプトを頑なに守ろうとしてもユーザーの皆さんに受け入れられないということも出てくると思いますし、むしろユーザーの皆さんに合わせる形で運営しています。

――開発にはどれくらいの時間が掛かったのでしょうか?

齋藤D:1年半から2年くらいですね。

――こういったオリジナリティーの高いタイトルの場合、開発中にもいろんな点で苦労されたのではないでしょうか?

齋藤D:バトルの話にもかかわってくるのですが、当初は交配というコンセプトは決まっていたものの、それ以外については何も決まっていなかったんです。

「育成した後に、そのキャラクターをどうするの?」というところで苦労したと語る齋藤D

齋藤D:最初は「本当にシンプルでいきたいから、タップ連打を競うゲームにしよう」という声もありました。ただ、実際にやってみるとなかなかスタッフから「面白い」という声が聞こえてこなくて(笑)。

その後もバトルの部分をどうするかで四苦八苦しました。連打がダメで、敵をタップして攻撃するシューティングみたいにしてみたり、いろいろ試行錯誤して……。

ある程度まで開発できたところでそれがわかって、結局は面白さを出さないと受け入れてもらえないということで、開発がストップして……とまではいかないですけれど、1~2カ月は皆で意見を出し合って。

最終的には「これだけ悩むんだったら、何もしなくていいようにしようか」となりました(笑)。

――その部分が、テンポのよさを引き出している気がします。フルオートでも、スキルを任意で使えるようにしているゲームは多いですが……。

齋藤D:その点についてもさまざまな議論がありまして。「スキルだけは発動させるように」といった意見もあったのですが。

そうするとほかのゲームと似たような感じになってしまうというのがあって、せっかく新しいゲームを開発しているんだから「あまりマネしないで面白いものを」と。

とはいえ「見ているだけで楽しいのか?」という疑問はずっとあって、リリースするまではずっと不安でしたね。ユーザーの皆さんの反応を見て、やっと「あ、よかったんだな」と確信が持てました。

――バトルに一切介入できないからこそ、エイリアンの育成やパーティー編成でひと工夫するという楽しさが生まれている気がします。

齋藤D:そうですね。

パーティーは5つまで登録可能。4つの属性別パーティーと、集中して育成したいエイリアンのパーティーを用意しておくのがおすすめ

――ストレスをほとんど感じないスムーズなUIが印象的なのですが、そのあたりは意識されましたか?

齋藤D:特にこのあたりはプログラマーが苦労しているところですが、とにかくユーザーの方を待たせない、なるべくインストールから時間を掛けさせないという点で、いろんな工夫があるんだと思います。

……全部おまかせしてしまっているので、細かいところはわからないんですけれど(笑)。グラフィックが2Dであるというのも大きいと思います。

逆に、ローディングの時間が短すぎて、ほかのゲームにあるようなアドバイスを表示するといったことができないので、どうしようかと悩んでいるところもあります(笑)。

こちらはホーム画面。ほかのユーザーがランダムで遊びに来るため、知らない人とも気軽にフレンドになれる

――ユーザーの皆さんは、やはり新しいエイリアンを生み出すといった点がいちばん興味のあるところだと思います。ものすごい種類のエイリアンが登場しますが、そのアイデアはどういった形で考えられているのでしょうか?

齋藤D:エイリアンのバリエーションは基本的に、企画チームで何か元ネタと名前を考えています。何か2つのものを掛け合わせたりとか……例えば、サムライとサカナを組み合わせたエイリアンなどですね。

ドラゴンのような幻獣や神様などではない、エイリアンならではのキャラクターというのは意識しています。それをデザイナーチームに、「これでちょっと考えてみて」とお願いするという流れです。わりと無茶ぶりですね(笑)。

考えていたものとまったく違うデザインが上がってくることもあるので、「やはりデザイナーの発想って面白いな」と感じることがしばしばです。

見たこともないような独創的なエイリアンたち。思わずクスリと笑ってしまうようなダジャレネーミングも

――クリエイターとしては、難しいけれどやりがいがあるといった感じでしょうね。

齋藤D:たぶん、そうだと思います。きっと楽しんでいるじゃないでしょうか。面白いものばかりが出来てくるので、とても信頼しています。

その後にモーションやエフェクトを付けていくのですが、それもけっこうユニークですね。必要もないのに、攻撃のパターンを2種類も作ってみたり(笑)。

実は、その段階で初めてエイリアンのパラメータを決めるんです。それだけキャラクター重視ということですね。この点がユーザーの皆さんに支持されている気がします。

姿かたちも全く異なるエイリアンたちが、ちょこまかと動き回るさまは、見ていて楽しい!

――何人くらいのデザイナーさんが担当されているのですか?

齋藤D:エイリアンを描いているのは1人だけです。ほかにモーションとエフェクトで1人ずつ、監修のリーダーが1人で、合計4人のチームですね。それ以外にも背景やUIのデザイナーが1人ずついます。

なので、なかなかエイリアンを量産するのが難しい状況なんです。カードゲームのようにはいかないですね。

手作り感があるところがいいのかもしれません。

初心者向けのアドバイス! 前衛と後衛の違いを意識しよう

――序盤は手持ちのエイリアンの数が少なく、同じ属性でパーティーをそろえるのも難しいですが、エイリアンの数を増やすコツは?

齋藤D:このゲームの場合は、なかなかエイリアンがドロップしないということがありますが、初心者の方の場合は「星間帝国」撃破クエストというものがおすすめです。

6月30日までは「末代ヤドカリギュラ出現!!」というイベントクエストが開催中ですが、中級クエストをクリアすると星3の「初代ヤドカリギュラ」が手に入ります。

これは星5まで進化可能なので、初心者の方にとってはなかなか強力なエイリアンだと思います。

「星間帝国」撃破クエストでは、専用ごはんと限界突破アイテムも手に入る

イベントクエスト「末代ヤドカリギュラ出現!!」で獲得できる「初代ヤドカリギュラ」。星5まで進化可能だ

――そういったイベントを見逃さないようにするのが大事ですね。

齋藤D:1回の開催で2週間ありますので、ぜひ挑戦してください。

――ノーマルクエストのバトルで手に入るエイリアンは、完全にランダムですか?

齋藤D:ボスにエイリアンが出現するステージでは、ランダムで低確率ながら獲得できることがあります。

――パーティーにおける編成順、並べる順番はバトルに影響しますか?

齋藤D:影響があるとすれば……例えば後衛が2体、前衛が1体の場合、壁役となる前衛のエイリアンはなるべく真ん中に置いておいたほうが、敵の攻撃を集めやすくなるはずです。

――そういう意味では、まず前衛と後衛の違いを意識する必要があるということですね。

齋藤D:はい。

――エイリアンの育成では、経験値によるレベルアップや属性といった要素がありますが、それ以外に「ごはん」をあげて成長させるという要素があります。この基本的な仕組みを教えてください。

齋藤D:まず、「おおきさ」「やるき」「いどう」をそれぞれアップする3種類のごはんがあります。おおきさに関しては、ゲーム画面でもエイリアンが巨大になっていくのでわかりやすいと思いますが、大きくなることで2つの効果があります。

1つは、攻撃の範囲も大きくなるということです。もう1つ、防御力もちょっとアップします。

後衛のエイリアンの場合、あまり防御力がいらないからと大きくしていない方も多いようです。しかし、これをうまく利用すれば後ろのほうから遠距離で攻撃できたりするので、より有利になると思います。

3種類のごはんをスワイプして食べさせると……?

――逆に前衛の場合、攻撃を防ぐ範囲が広がったりしますか?

齋藤D:ちょっとだけターゲットされやすくなるはずです。敵にも近づいていく形になるので。

やるきの場合は、シンプルに攻撃間隔が短くなっていくので、与える総ダメージが増えます。

いどうに関しては意外に重要でして、敵よりいどうが速いと、先に動くことによってファーストアタックを取りやすくなります。

――一度にあげられるごはんの量に制限はないですよね?

齋藤D:持っているだけあげられます。ただし1体につき合計100回までしかあげられないので、その点は注意してください。

いどうに特化したエイリアンというのも、ぜひ見てみたいですね。あまりそういったケースがないようなので。面白いくらい速く動きますよ(笑)。

――序盤の交配では、突然変異と進化のどちらを優先して狙っていくべきですか?

齋藤D:難しいところですが、もし星2~4のエイリアンを育てているなら、突然変異を目指してもいいかもしれません。突然変異で、星3~5のエイリアンが登場する可能性があるので。

星3~5のエイリアンの育成だと、次の星4~6を狙うのが確率的になかなか難しくなってくるので、進化を狙うのがいいと思います。

ただ総合的にいえば、序盤は進化を狙うほうが、手っ取り早く強くなれるでしょう。

とりあえずは可能なところまで進化させて、そこから突然変異を狙うか、個性を工夫していくのがおすすめです。

進化を狙うか、変異を狙うか? 非常に悩ましいところだが、序盤は進化を図っていくのがおすすめ

――もし星1のエイリアンであれば、星3まで進化できますよね。その段階で「この先、どうしよう」と悩むことがあるのですが、突然変異を狙うコツはありますか?

齋藤D:あまり知られていないかもしれませんが、交配する相手のエイリアンは、レアリティ―が高いほうが突然変異が起こりやすいです。

その代わり、交配のときのコスト(ゴールド)は高くなってしまいます。おすすめは、リアルの友だちとふるふる交配させることですね。こちらはコスト不要なので(笑)。

――星1~3くらいの序盤で手に入れやすい中で、意外に活躍できるエイリアンはいますか?

齋藤D:イベントで獲得できた「スペランカー」が星3ですが、現在は入手できませんね(汗)。星1~3のエイリアンはコレクション要素的な部分もあるので、ずっと使い続けるのは厳しいかもしれません。

ただ、星3以下限定のイベントなども随時開催していますので、そこでぜひ活躍させてあげてください。

星3以下限定、星5以下限定など、レアリティーの低いエイリアンが活躍できるイベントが随時開催!

――個人的にお気に入りのエイリアンがいれば教えてください。

齋藤D:自分が育てている中だと「カミキリギリス」ですね。でかいハサミを持っていて、ジョキジョキするやつです。あまり人気はないかもしれませんが(笑)。

シルエットも格好いいカミキリギリス。前衛のわりには体力が低めなのが難点?

特技(全員のクリティカル率をアップする)もちょっと使いづらかったり……。

数少ない星5~7のエイリアンなので使っているという部分はあるのですが、でかいハサミが大好きなので、愛着を持って使っています。

――エイリアンの個性や特技もさまざまですが、使いやすいものはありますか?

齋藤D:使いやすいのは、短いターンで発動する特技ですね。例えば、「ジューキ」などが持っている「シャキンスラッシュ」、「セブンボーグ」などの「ピカピカタイフーン」あたりは、発動するまでが若干短くなっているので、バトルが少し有利になるかもしれません。

シャキンスラッシュやピカピカタイフーンは、複数の種類のエイリアンが持っているので、手持ちのものをチェックしてみよう

――ゲームを始めるタイミングで仮に3,000円分のアイテムを購入するとして、おすすめのパックはありますか?

齋藤D:「ビギナーズパック」(480円)は一度きりですが、ガチャチケット3枚ついていて超お得です。

宇宙石を購入するなら、まずはビギナーズパックがおすすめ!

その次に、惑星を1つクリアするごとに購入できるようになる「ステージクリアパック」(480円)もガチャチケ付きとお得なので、これをサジン星までの5つ買って、3,000円以内で収まりますね。

ガチャチケは、できれば10枚ためて星5確定のチケットガチャを引くのがオススメです。

もちろん、色んな所で宇宙石をコツコツためて地道にプレイして下さっている方も数多くいらっしゃいます。

より長く続けてプレイして頂くためにも、キャンペーンなどを通じて宇宙石を色んな所で入手できるようにしていきたいと考えております。

――ユーザーが見落としがちな、ちょっとした攻略法のヒントがあれば教えてください。

齋藤D:どちらかというと、開発陣よりもユーザーの皆さんのほうが詳しいですよ(笑)。すごく分析していただいていたりするので、逆に教えられることも多いですね……。

……個性のレベルアップについて、豆知識をお教えします。エイリアン固有の個性は+5まで強化できる仕組みになっていますが、実は+3から+4、そして+4から+5とアップする際に、大幅に効果が上がる個性がたくさんあります。

もし、狙って個性を上げていくなら固有の個性をアップさせたほうがいいですし、+3で止まっているなら+4、+5を目指していくのが、大幅な強化につながります。苦労するとは思いますが(笑)。

ユーザー同士の協力コンテンツも構想中!?

――7月のアップデートで追加予定となっているランキング称号は、どのようなものになりますか? 一例を教えていただけますと幸いです。

齋藤D:まず1つ、色んな種類のエイリアンを集めた人、つまり図鑑をたくさん埋めている人のための称号を用意しています。

あと、ノーマルクエストのステージをクリアしたときに評価があると思うのですが、その星の数がたくさんある人に称号をあげようかと考えています。

――全部でいくつくらいの称号を用意していますか?

齋藤D:今のところ、まず6種類です。イベント関連が2種類、通常のやつが4種類ですね。

――ユーザーの皆さんからバランス調整についていろいろな要望がきているかと思いますが、その基本方針などを教えてください。

齋藤D:いろいろ来てますね(笑)。基本的には、どの個性も生かしてほしいというのが方針です。「とりあえず、コレ付けとけばいいよね」とならないように。ユーザーごとに、それぞれ特徴的なエイリアンを作ってほしいので。

「どっちの個性を付けようかな?」と悩む部分を、楽しんでもらいたいと話す齋藤D

――ユーザーから特に多く寄せられている要望は、どのようなものですか?

齋藤D:ほかのユーザーと絡めるような仕組み、例えばギルド機能やメッセージ交換機能などが欲しいという声はいただいています。

――今後、何か大きなシステムの変更などは予定されていますか?

齋藤D:コロシアムを追加したことで、これが盛り上がっていると感じています。今は対決という部分のみが、ほかのユーザーと協力して何かを成し遂げるようなコンテンツを入れられたらいいなと思いますね。

――ほかに何か告知できるものはありますか?

齋藤D:6月30日から『デュラララ!!×2』コラボの第2弾がスタートします。これはガチャ企画ですが、7月14日までの約2週間の開催となります。詳細は公式サイトやゲーム内のお知らせなどでご確認ください。

それと先日、オリジナルエイリアンコンテストの採用作品を発表させていただきました。全部で4体のエイリアンを実装させていただきます。

約500通の応募をいただきまして、選考にも苦労しました。8月くらいまでかけて、順次実装させていただきます。

面白いアイデアの作品が本当にたくさんありました。私たちとは全然違った軸で考えられたものもあって、非常に刺激になりました。ぜひ第2弾、第3弾もやりたいです!

――それではファンの皆さん、これから遊ぶ皆さんへのメッセージをお願いします。

齋藤D:今後も開発に力を入れて、新しいことをどんどん実装していくつもりです。皆さんのご要望にもなるべく応えていきますので、ぜひご期待ください!

――本日はありがとうございました!

(C) PAON DP Inc.