【究極ゲーマー列伝】: ござろう氏が熱弁した『駅メモ』にこれだけ熱中する理由(後編)

駅メモの究極ゲーマーござろう氏へのインタビュー後編ですは、駅メモで行った遠征や旅のトラブルなどを話してもらった。やり込みプレイヤーだからこそ出せるゲームへの要望と熱い思いを語ってもらった。

インタビューの前編はこちら

とにかくつらい! 東京~福岡各駅停車の旅

――今までに出かけた遠征のなかで、最も遠かったのはどこですか?

ござろう氏:「青春18きっぷ」を買って「福岡」に行ってきました。知ってます? 「青春18きっぷ」って18歳以上も買えるんですよ。

――そうらしいですね。

ござろう氏:あぁ、知ってましたか(笑)。ボクはそんなことも知らないから、「鉄オタ」のふりをして買いに行ったんですよ。

――なぜ福岡に行こうと思ったんですか?

ござろう氏:福岡には普段から東京で遊んでる友だちの実家があって、ちょうどそいつが帰省するタイミングだったので泊めてもらおうと思ったんです。あれはコミケの翌日でした。

――コミケの翌日に出発ですか? オタクらしい行動です。

ござろう氏:はい。コミケに行った後、友だちと夜中まで飲んで、次の日の始発にゲロゲロの状態で出発しました。「青春18きっぷ」は特急に乗れないので、ずっと東海道線に乗って移動です。1日目は「大阪」に早めに着いて、大阪近辺の路線を塗りつぶしてきました。大阪は路線が多いから「でんこ」が育つんですよ。そして、夜になったらテキトーな宿に1泊してから、翌朝の始発で福岡に向かいました。

――大阪から福岡までも長そうですね。

ござろう氏:瀬戸内海側を走る電車に揺られながら、ひたすら福岡に向かいました。あのつらさは想像を絶しましたね。電車に2時間乗った後に次の電車に乗り換えなんですが、たったの2分しかないんです。そして次の電車に乗ったら乗ったで、また3時間乗りっぱなし。ケツが爆発しそうでしたよ。旅に慣れてないボクからしたら、まさに地獄(笑)。もしかしたら別の電車もあったかもしれないけど、オレは電車の知識がないからアプリの『乗換案内』に勧められたプランしかわかりません。福岡に着かないのがいちばん怖いので、いわれるがままに乗ってきました(笑)。

――電車に乗ってる間、ずっと駅メモですよね。駅区間が広そうなので、暇じゃないですか?

ござろう氏:そう思ったんですが、意外と都市部に近づくと駅が多いんです。神戸とか広島とか、駅が増えてくると隣を走ってる別の路線の駅も取るために、ちょっと離れた場所にある駅から選んでチェックインできるアイテムの「レーダー」を使いまくるんです。もう2度と来ない土地なので、ここぞとばかりにレーダーを使いまくりました。

――レーダーはいくつ使いました?

ござろう氏:あのときは確か、65個のセットを8つ買いました。だから、たぶん500個くらい使ったんじゃないかな? そんなことをしてたから、8月だけ課金額が3万8,000円もかかってるんですよ。後から見てがく然としました。せっかく青春18きっぷを使って節約の旅をしてるのに、結果はめちゃくちゃ金がかかってるんですよ(笑)。駅メモの怖いところは、ゲーム内の課金以上に交通費のほうが高くつく! たぶん、ゲーム内課金の何倍もの切符代を払っていると思う(笑)。

交通費の節約にもなるという消費アイテム「レーダー」

――しかも、大阪に泊まった宿代も食事代もかかりますよね? 新幹線か飛行機で行ったほうが安くないですか?

ござろう氏:オレは旅行が目的じゃなくって、駅メモのために移動してるだけだから、飛行機には乗ろうと思わないです。電車で移動したおかげで、あの日はまったく狙ってないのにデイリー1位を取っちゃったんです。あまりにもレーダーを使いまくったものだから、無意識のうちに「2,000駅」と「3,000駅」の称号を取って、スコアが上がりまくっていたんです。初めてデイリー1位を取ったときは作戦を考えてやったのに、ただ移動しただけで取れちゃった。なんだかな~って感じでしたよ。やっぱり駅メモは、移動するのが重要だって実感しましたね。

――それは「課金すれば強くなる」ってヤツと似てませんか?

ござろう氏:そうですね。ボクがいちばんキライなヤツです。やっぱねぇ、ソシャゲは「金を使ったら勝てる」ってわかりましたね(笑)。

――福岡に到着して、何泊したのですか?

ござろう氏:1泊です。

――せっかく九州まで行ったのにもったいない! なにかおいしいものは食べましたか?

ござろう氏:駅から離れたところにあった博多とんこつラーメンを食べたんだけど、それがめちゃめちゃおいしかった! なんて店だったかな? 店名は忘れちゃったけどおいしかった。駅メモのことで頭がいっぱいだったからね。

――福岡でも、近隣の駅を塗りつぶして来ましたか?

ござろう氏:もちろん。福岡はすごかった! なんでか知らないけど、駅を取ると、取られたプレイヤーがわざわざレーダーで取り返してくるんですよ。こっちの「でんこ」が強かったから一発で死ななかったんだけど、5分後にまたレーダーで殴りかかってくるんです。レーダーを使って何度も攻撃することって、東京にいるときはあまりされないんです。それもあって、あのときは素直に明け渡したほうがいいかなって思って、回復するのをやめました。そんなに必死になって殴りかかってくるんだから、彼はどうしてもキープしたい駅なんでしょうね。土地ごとにローカルルールといいますか、雰囲気が変わるのも駅メモの楽しいとこです。

――そして翌日、東京まで戻ることになりますが、交通手段は?

ござろう氏:もちろん「青春18きっぷ」です。行きでつらいのはわかってたんだけど、切符が余ってるから帰りも地獄の各駅ロードでした(笑)。

駅メモを遊べば、鉄道マニアの気持ちを理解できるようになるか?

――どこを埋めたか忘れませんか?

ござろう氏:なのでネットから拾ってきた自由に使える鉄道の白地図みたいなのを用意して、塗りつぶしていくんです。電車に興味がないから路線も駅名も知りませんから、地図がないと覚えられないですね。

――行ったことのない場所に行くのは楽しい?

ござろう氏:楽しいですよ。でも、鉄道オタクには目覚めないんですよね。なんでだろうな? 乗るのが楽しいんじゃなくて、埋めていくのが楽しいんですよ。ゲームの攻略的な感じ。

――鉄道に乗るのが趣味な「乗り鉄」という人たちの気持ち、少しはわかるようになりましたか?

ござろう氏:茨城県の鉄道が1日乗り放題になるフリーパスがあるんですけど、それを使ったときにわかったんです。茨城とか茂木を走る「真岡線」に乗ったときに「撮り鉄」がいたんです。駅に降りるたびにホームから写真を撮って、なんかやってるんですよ。でも、ボクは景色も見ずにスマホをいじってる。それで「あぁオレはゲーマー」なんだなって思いました。どんなに景色がいい場所かしらないけど、ボクはチェックインしている駅を取られるかどうかしか見てない。気になることは「次の駅が近い」とか、それくらい。

――撮り鉄のみなさんがたくさん乗ってる電車ってことは、美しい景色なんでしょうね。

ござろう氏:そうなんでしょうね。その景色の中を走る電車の写真が撮りたいんでしょう。ボクはずっと下を向いて動かないから、きっと彼らからしたらきっと寝過ごしてるようにしか見えなかったでしょうね。本質は何も変わってない。どこに行ってもボクはゲームをしてるだけなんです。

――ちなみに、その真岡線で移動中は他のプレイヤーに殴られましたか?

ござろう氏:ほとんど殴られなかったので、めちゃくちゃ暇でした。やることないけど、別に景色を見たくもないし、ただずっとスマホの画面の中を見張ってるだけでした。

――ちなみに、その日はどうしましたか?

ござろう氏:せっかくフリーパスを買ったから、確かまた大洗の方に行ったのかな? 適当にぐるっと回りました。

――せっかく遠出したんだから、何かしないんですか?

ござろう氏:フリーパスがもったいないけど、せっかく旅に出たのでおいしいものを食べようと思って、那珂湊で生牡蠣は食べました。今まで旅とは縁のない生活をしてましたから。できるだけ遠くに行ったらおいしいものを食べてこようとは心がけています。だけど、いかんせん旅に慣れてないから自分で調べないんですよね。だから、駅を降りたときにおみやげ屋とかポスターとかを見て、そこに書いてある名産っぽいものを食べるんです。銚子電鉄に乗ったときも「ぬれ煎餅」が名産だって書いてあるから、ミーハー感丸出しで買ってきました。

ござろう氏の「銚子電鉄の想い出の写真」

旅のトラブルもいまとなってはいい想い出!?

――遠征中にトラブルがあったことはありますか?

ござろう氏:「新潟駅」に行ったときの帰りがヤバかったですね。あの日は何を思ったのか、日帰りで新潟まで行って帰ってこようと思っちゃったんですよ。

――旅行に興味がないって本当ですか?(笑) 東京から日帰りで行けるんですか?

ござろう氏:ないよ! 駅メモをやってなかったら、そもそも新潟行きの電車なんて調べないし。調べてみたら、なんと行って帰ってこれることがわかっちゃったんですよ。しかも、早く出発すれば、22:00には上野に戻ってこられる。

――でも、そうはいかなかったと?

ござろう氏:行きはよかったんだけど、帰りに天候が悪くなって「越後湯沢駅」で足止めをくらったんです。いくら待っても電車が動かないので参っていたら、JRがバスで「水上駅」まで送ってくれることになったんです。それから1時間くらい待ってバスに乗り、なんとか水上まで着きました。

――よかったですね!

ござろう氏:それがゼンゼンよくないんです。水上駅からは電車が動いているはずだったのに、オレが着いたときには止まっていたんです。でも、ひたすら待っていたらようやく動き出して、なんとか東京まで帰って来れました。結局上野に着いたときは24:00を過ぎてました。あのときは焦りましたね。次の日は仕事だし。どうしようかと思いました!

東京から日帰りできる、ござろう氏オススメの田舎

――この流れで聞きにくいのですが、駅メモでいろいろ回っているうちに、旅行が好きになったりしませんか?

ござろう氏:まったくなりません(笑)。駅メモがなかったら遠出はしませんよ。東京でゲームやってる方が幸せです。

――でも、少しは「ここはよかったなぁ」みたいな土地はあるのでは?

ござろう氏:そうねぇ……。それはあるかな?

――2度と行かなくてもいいから、オススメの場所をおしえてください。

ござろう氏:そんなのオレなんかより、普通の人のほうがいろいろな観光地を知ってるって!(笑)

――いや、駅メモプレイヤーに聞きたいんです。

ござろう氏:う~ん、だったら「銚子」かな? なにが面白かったのかわからないけど、景色がよかった気がします。あと、走ってる電車がボロボロで「こんなのがまだ走ってるんだ」って知りました。ホームに券売機もないし、衝撃的でしたね。

――そもそも、ござろう氏の出身はどちらですか?

ござろう氏:東京で生まれて、それからずっと東京です。だから田舎の風景に免疫がないんですよね。ちょっと田舎っぽい景色を見ただけで新鮮に感じます。

――なるほど。東京に比べたら、他の土地はどこも田舎です(笑)。

ござろう氏:千葉の「小湊鉄道」もよかったです。あれは景色がよかった!

――それ、銚子でもいってましたよ(笑)。

ござろう氏:そうなんだけど、もっと田舎なんですよ(笑)。オレが知ってる千葉っていったら「市川」とか「西船橋」だから、小湊鉄道に乗ったときは「ここが千葉かよ!」って衝撃ですよ。鉄道が止まって駅についたと思ったら、なんかコンクリートの高台が置いてあるだけなの(笑)。しかも、駅と呼ばれているその高台の周りは畑しかないし、トイレもない。あのときは腹の具合が悪くてガマンするのにタイヘンでした(笑)。

――旅行を満喫しているじゃないですか。小湊鉄道では景色を楽しめましたか?

ござろう氏:楽しめたと思いますよ。常にスマホの画面から目は離せませんでしたけど。というのも、その車輌に何人かの鉄道マニアがカメラを持って乗ってたんです。俗にいう「撮り鉄」って連中です。彼らは駅に着くたびに外に出て写真を撮っていたから、きっとかなり景色がキレイな場所だったに違いない。

――それ、ござろう氏が見た景色の感想ではないですね?(笑) 鉄道ファンの気持ち、少しはわかるようになりましたか?

ござろう氏:やっぱりわかりませんね。彼らは電車の写真を撮るために、あんなに遠くまで行くんですよ。そんなことして楽しいのかなぁ? まぁでも、彼らからしたらずっとスマホしか見てないオレもそうなんでしょうけど(笑)。

――小湊鉄道は駅メモをやっている人はいませんでしたか?

ござろう氏:同じ列車にはいませんでしたが、あれだけ田舎でも駅メモのライバルはいるんですよ。駅にチェックインしても誰かが殴りかかってくるので気が抜けない! プレイヤーがぜんぜんいない場所って、オレが行った場所ではほとんどありませんでした。常に誰かしらが殴りかかってきます。一部では流行ってるんだと思います。

駅メモ好きだからこそいえる、これから改善してほしい要望

――これだけ遊んでる駅メモに対して、何か要望はありますか?

ござろう氏:じゅうぶん楽しいゲームだけど、何かあるかな? あ、そうだ! 駅メモをやっていることで、安いツアーを組めるとか、そういう提案があるとうれしいですね。どうせみんな移動するんだから、ゲーム内で安いツアーを売り出したら、かなり売れると思う。プレイヤーは少しでも交通費は節約したいはずだからね。あとはツアーじゃないにしても、駅メモプレイヤーのための「1日フリーパス」みたいなものがあるとうれしいですね。課金アイテムだったら買っちゃいそうです。

――なるほど。そうしたら遠出する人も増えるかもしれませんね。

ござろう氏:というのも、ここ最近はプレイヤーが増えてきたので、移動しないと稼げなくなってきました。人が集まりやすい場所にいてもストレスがたまるだけです。

――ござろう氏は自宅にいるときはプレイしていますか?

ござろう氏:やっちゃいますね。移動してないから楽しくありませんが、気づいたらチェックインしてます。しかもオレが住んでる家の環境がよくて、2つの駅の中間なんです。だから部屋から両方の駅が取れるんです。稼げるときは、けっこう稼げます。でも、やっぱり電車に乗って移動している方が楽しいし、正義だと思います。「地元で本気になっていない」とかいうと、同じ地元の人に「めっちゃ粘着してるじゃねーか」って怒られるかもしれないけど、自宅のときはわりと暇つぶしに遊んでいます。

――話を脱線させてしまってすみません。要望の話でした。

ござろう氏:ああ、そうですね(笑)。あとは、さっきもいいましたが最近はユーザーが増えてきたので、大勢でも昔のように楽しめるなんらか次の施策がほしいですね。1つの駅にチェックインできるのは1人だけ。ユーザー数が増えても駅が増えるわけがないので、なんとかしてほしいと思う。ボクの地元の駅は数ヵ月前までは2人で殴り合っていたんだけど、今は4人になってます。駅の争奪戦が大変です。

――なるほど。プレイヤーが2倍になると、稼げる経験値は半分になると。

ござろう氏:そうなんですよね。流行ってほしいような、流行ってほしくないような。駅メモはそんなゲームです。今はまだなんとかゲームになっていますけど、将来的に「艦これ」みたいに大勢が遊ぶゲームになったら、たぶんゲームにならなくなっちゃいます(笑)。

――他にもありますか? 駅メモがもっと楽しくなりそうなアイデアは?

ござろう氏:あとはキャラクターボイスをつけるとか、かな? 「モバマス」も初めはボイスがなかったけど、途中から追加されてオン/オフを切り替えられるようになったんです。なので、駅メモも入れてくれたいいかなって思いますね。声優ファンが喜ぶんじゃないでしょうか? それよりも、「でんこ」を手に入れる「ガチャ」がちょっと問題かな?

――問題とは?

ござろう氏:いまさらいってもねぇ……ってことだけど、オレは本当に「ガチャ」が嫌いなんです。ほとんどのソシャゲはこれで成り立っているので仕方ないのかもしれませんが、ソーシャルゲームの悪ですよ(笑)。「でんこ」を取るのにガチャを回すのは仕方ないとしても、ハズレがあるのはどうにかしてほしいですね。こっちはお金を払ってるんだから。

――ハズレがあるんですか?

ござろう氏:そうなんですよ。駅メモのガチャで同じ「でんこ」が出た場合、レベルの上限値が「+5」ずつ上がっていくんです。ですが上限値は「Lv80」までと決まっています。なので、それ以降に同じ「でんこ」を引いた場合、自動的に別のアイテムに変えられてしまう。これがいわゆる「ハズレ」です。金を払って回したガチャなのにハズレがあるのは納得がいかん! 極論ですが、例えばプレステのゲームを買ったときに、パッケージを開けたら「残念ハズレ!」って書いてあって、ドリキャスのROMが入ってたら怒りますよね? それと同じです。なんかこう、納得のいくガチャにしてほしいですね。

ござろう氏オススメの「でんこ」は誰だ?

――ござろう氏が選ぶ好きな「でんこ」は誰ですか?

ござろう氏:それってかわいいキャラのことですか? 使えるキャラのことですか?

――ではまずは、「かわいい」方でお願いします。

ござろう氏:ビジュアル部門のトップは「レーノ」です。ラッピング(衣装アイテムのこと)を着させてないノーマルのままでもかわいい! そして、2位は「ふぶ」の浴衣バージョン。メガネを外した状態という条件つきで、かわいい。3位は「メロ」のパジャマです。ノーマルはおさげなのでダメ。しかも、用意されているほとんどのラッピング衣装がダサい! なのに、そのなかで唯一「パジャマ」を着させるとかわいくなる。そのギャップがいい。

ござろう氏のお気に入り「レーノ」

メガネを外すとかわいいという「ふぶ」

パジャマを着た「メロ」も好きだという

――ありがとうございます。かなり熱弁していただき、ありがとうございます。

ござろう氏:あ、すいません。言い忘れてましたけど、オレは「ロリコン」なんですよ。医者に診断してもらったわけじゃないので正確にはわかりませんが、たぶん、「ロリコン」だと思います。なのでロリコン目線で見たビジュアルランキングってことでよろしくお願いします。

――承知しました(笑)。では続いて、スキル部門のランキングをお願いします。

ござろう氏:今めっちゃ気に入ってるのが「シーナ」のスキル。コイツのスキル「ディファーレ」が気持ちいいんですよ。効果はシーナ自身が殴られたとき、一定の確率で相手にダメージを与えるんです。でも、その発動率がとにかく悪い! 1日中張り付いていても1回発動するかどうかってくらいの低確率。

――そんな発動率の悪いスキルがなぜお気に入りなのですか?

ござろう氏:そう! それを補完する「ひいる」というキャラがいるんですよ。「ひいる」のスキル「テンションAGEAGE↑↑」を発動させると、他のキャラのスキル発動率を若干上昇させてくれます。

――なるほど! そうすれば「シーナ」が殴られたときに、ダメージを返しやすくなると?

ござろう氏:そのとおり。さらに追い打ちで「レイカ」のスキル「起動加速度向上」(攻撃力アップ)と、「ふぶ」のスキル「根性入れてやるかー」(防御力アップ)も発動させます。こうすると、相手から受けるダメージを軽減しつつ、「シーナ」が反撃するダメージをアップさせられるんです。

1度のチェックインで、敵味方合わせて7キャラクターがスキルを発動しているニギヤカな画面

「シーナ」は殴られたときの反撃が楽しいそうだ

――なんだかややこしいことになってますね……。

ござろう氏:ボクの言ってること、わかります?(笑) まぁ、以上の方法でスキル武装をして、駅を取りまくるんです。そうすると誰かが殴ってきたときに、バタバタと返り討ちにあっていくわけです。この写真を撮るのが好きなんですよね。画面にスキルがいっぱい表示されて、気持ちいいんですよ!

――それ、嫌がらせじゃないですか(笑)。

ござろう氏:違いますよ。オレがキープしている駅に攻め込んできてるのは相手だから。こっちは守ってるだけです。それに、いくら「ひいる」のスキルで発動率を上げたとしても、5回に1回くらいしか発動しません。単に面白いからやってるだけ。本当に稼ぎたい場合は、こんなことしないで、普通に強い「でんこ」で殴りあったほうがいいです。「シーナ」は実用的じゃありません。

――実用的ではないエンターテイメントなスキルなんですね。他にも気に入っているスキルはありますか?

ござろう氏:やはり「ひいる」かなぁ? 最近は今まで強かった戦法が崩れつつあるんですよ。以前はHPの高いキャラや防御力アップのスキルでガチガチに固めたら簡単には落とされなかった。でも、「ひいる」や「ミオ」というキャラクターの追加で、いろんな戦術が生まれてきたんです。「ひいる」の確率系スキルの発動率アップは、いろんなキャラクターの可能性を広げてくれました。例えば「いちほ」と「セリア」の組み合わせは、本当に強いです。今まで「育てる価値はない」といわれていたキャラクターたちが、新キャラの登場によって「使えるキャラ」に変わったんです。このあたりは、駅メモの開発者たちはしっかり考えているんだなぁと感心しました。「でんこ」の編成(パーティーのようなもの)次第で、いろんな戦い方ができるんです。最近になって、面白くなってきましたね。

最近気に入っていると語るキャラクター「ひいる」

――プレイヤーによって、さまざまな戦術で戦えるのは対戦ゲームらしくていいですね!

ござろう氏:いまだにHPと防御力アップでガチガチに固める戦法も強いんですけど、それに対抗できる新たなキャラの編成が生まれてきたのは、ゲーム好きのボクからしたらうれしいです。もっと面白い組み合わせができる新キャラが追加されることを期待します!

再び1位を獲得するまでやめません――ござろう氏

――それでは最後に、ござろう氏はいつまで駅メモを遊び続けますか?

ござろう氏:そうですね。デイリー1位になったときのうれしさはいまでも忘れないので、あと1回デイリー1位を取るまではやめられません(笑)。初めて1位を取ったとき、ランキングが確定した24時ちょうどにその場で叫んだことを覚えています。他のゲームだったら、どんなにがんばって戦略を練っても1位は取れません。すべては課金額で勝負が付いているから。でも、駅メモは違う。1位を取れるかもしれない……と思っているうちは、遊び続けると思います。

(取材協力: GAME BAR A-button)

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