はねろ!コイキング【ゲームレビュー】

リリース前から脚光を浴びていた『はねろ!コイキング』が、ついに配信開始! 本作は、だれもが知っているだろうポケモン「コイキング」が主役の育成ゲームだ。たべてとっくんして強くなって、はねてはねてはねまくろう!!

あのコイキングを思い切り愛でよう! まったり育成シミュレーション

『はねろ!コイキング』は、コイキングをこよなく愛す町「ポップタウン」が舞台の育成ゲーム。

コイキングは世界最弱ともいわれるポケモンだが、その「はねる力」で右に出るポケモンはいない!

ということで、この地方ではコイキングのはねる力を競わせるリーグが開催されている。

オープニングは、なつかしいBGMをバックに『ポケットモンスター 赤・緑』をオマージュした流れで展開。どうやら、リーグで勝てないことが続いてやる気を失い、町のコイキングたちは次第にはねなくなってしまっているようだ

町のコイキングたちの危機を感じて、カープ町長に呼ばれた主人公(プレイヤー)は、コイキングブリーダーとなって8つのリーグ制覇を目指していくことになる。

コイキングとは?

歴代のポケモンずかんの説明に辛辣なコメントが並ぶ、さかなポケモン。

「ボロのつりざお」で釣ることができる、とてもバトル向きとはいえない弱いポケモンだが、進化すると驚くほど強い「ギャラドス」へと変貌する。

本作では、気づかないうちに「かわらずのいし」を持っているので、ギャラドスに進化することはないと思われる。いつまでもコイキングを愛せそうだ

たべてとっくんして「CP」を高めよう!

リーグを勝ち上がるためには、コイキングのはねる力がカギとなる。

はねる力は「CP」という数値で表されていて、目に見えて成長が感じられるシステムとなっている。

CPをさまざまな方法で増やして、コイキングを強く育てていこう!

CPは、主に「たべもの」を食べさせたり「とっくん」で鍛えたりすることで高めていける。

コイキングを飼っている「いけす」には、たべものがふと現れてたまっていくので、なぞったりタップしたりして、コイキングに知らせて食べさせよう。

コイキングのえさとなるのは、「オレンのみ」や「オボンのみ」などのおなじみのきのみ。かなりゲームを進めていくと、「フエンせんべい」まで登場するようになるようだ

とっくんでは、たべものを食べさせるよりも一気にCPを上げられる。

とっくんの内容はランダムで決まり、同じとっくんでも、その成果はコイキングのがんばり次第で変わってくる。

「はねる」や「たいあたり」、「じたばた」といった数少ないわざを駆使して、とっくんにいそしんでいく。なかには、「はねるカウンタ」など、シリーズ作品を思い出させるようなとっくんがあるのがうれしいところ

成功度合は、3段階まで確認できた。度合によって器具などのようすが変わる細かな演出があり、めったに見れない超成功時のCPの上がり具合はハンパじゃない

CPが高まると、最初は小さかったコイキングも徐々に大きく成長し、リーグ戦で勝ち抜く力がついていくのが目に見えてわかる。

レベルが上がると、からだのサイズは「中くらい」「大きめ」と2段階成長する。大きめまで成長すると、コイキングの「もよう」がはっきりして、今まで同じに見えていたもようも、実は見たことのないものだったということも

リーグ戦ではねる! 勝利してさらに育成しやすく

はねる力に自信がついたら、いよいよリーグ戦に挑戦だ。

リーグ戦はトーナメント形式になっており、対戦相手とはねる高さを一発勝負で競うことになる。

たとえ途中で負けてしまっても、一定時間で回復するリーグポイントさえあれば、同じ場所から再チャレンジできる。待ち構えるボールが「スーパーボール」や「ハイパーボール」になっているバトルがいわゆるボス戦で、ニックネームをつけられた強敵が待っている

バトルでできるのは、応援することのみ。

育て上げたコイキングの力を信じて、勝敗を見届けよう!

バトルには「こいたろう」による実況がついている。バトル中にタップすると、画面の右から左に流れる応援コメントを弾幕のように流せる

最初から5mを超える華麗な「はね」を見せてくれるが、成長すれば軽く30m以上のはねを叩き出せるようになる。はねる高さやリーグによって、見える景色も変わってくる

ファンの間で話題になっていたコイキング型の穴は、バトルの着地時にできていることがわかった。コイキングたちのバトルへの強い想いを感じられる

見事勝利できると、「ブリーダーけいけんち」や「コイン」などが手に入る。

コインをショップで使うと、新たなたべものやとっくんを購入したり、もっているたべものやとっくんをランクアップさせたりして、コイキングがより成長しやすい環境を整えられる。

新しいたべものやとっくんは、ブリーダーランクが上がると入荷されていく。ブリーダーランクは、ブリーダーけいけんちをためることでランクアップできる

コイキングロストまであるランダムイベント

とっくんやリーグ戦の後には、「ランダムイベント」が発生することがある。

ランダムイベントでは、とっくんに必要な「とっくんP」やCP、コインがもらえるものが大半で、そのほとんどが起こるだけでうれしいものになっている。

もはやシリーズ作品のレギュラーメンバーとなっている「きんのたまおじさん」のイベントも完備

中には、途中で選択肢が出るイベントもあり、危険なイベントだと、運が悪いとコイキングがいなくなってしまうものまである。

「天敵はとつぜんに」では、再三にわたる注意を無視し、きのみをとるために大きくはねると、ピジョンにつかまって連れ去られてしまった。いなくなったコイキングは、戻ってくることはない

世代交代で強く、新たなもようのコイキングへ

コイキングが連れ去られたり、限界までレベルアップして引退試合を終えたりすると、新たにコイキングを釣り上げて育てることになる。

限界までしっかり育て上げて次の育成に入ると、自分自身も成長し、大量のブリーダーけいけんちを得られたり、町のコイキングのやる気がアップして、以降の獲得CPが増えたりする。

コイキングを育てれば育てるほど、ラクに育成できるようになるのだ。

コイキングの「やる気ボーナス」は、積み上げ式で増えていく。つまり、一度増えたボーナスは、次回以降ずっと有効になるということだ

釣り竿は、本家で最初のパートナーを選ぶかのごとく3本並んでいる。これだと思った釣り竿で、コイキング釣りにチャレンジしよう

最初のコイキングこそ、いつものコイキングだったが、本作ではたくさんの知られざるコイキングに出会えるのも魅力。

「ニシキ」や「ツートン赤」など、さまざまなもようのコイキングを釣り上げられる。

原作の色違いにあたる、金色のコイキングも釣れる。釣り上げられるもようの種類は、リーグを制覇することで増えていく

また、1つのもようが大きめまで成長することで、数種類のもように分岐することもある。

例えば、小さいころは同じニシキのコイキングも、最終的には違うもようのコイキングに成長することがあるのだ。

コイキングがどのニシキに成長するかは、大きめに成長するまでお楽しみ。序盤に手にはいる「ノーマル」、ニシキ、ツートン赤だけでも、細かく分けると9種類にもなる

非常にバリエーション豊かで、ずっとコイキングを育てていることに変わりはないのだが、毎回新たなペットを育てるかのように新鮮な気持ちで育てていける。

コイキングを釣り上げるとき、大きめに成長するとき、まだ見ぬランダムイベントに出会ったとき……などなど、育成の合間にいくつものワクワク感が味わえるのだ。

いけすのもようがえやポケモンたちによるサポートも

ほかにも、育成に役立つデコレーションを設置したり、いけすにポケモンたちに手伝いにきてもらったりすることもできる。

これらはリーグ制覇でもらえるもの以外は、ゲーム内通貨の「ダイヤ」を使って購入することになるが、本作は頻繁にダイヤがもらえるので、無課金でも存分に楽しみやすいのも特筆すべきポイントだ。

いけすに刺さった「だいじなかんばん」は、たべものの最大出現数を1個増やすデコレーション。入手さえしておけば、配置せずともその効果を受けられるので、自分好みのいけすを性能抜きで突き詰められる

最初にいけすに来てくれるピカチュウは、一定時間おきにCPをくれるだけでなく、バトルで時折応援に駆けつけて、コイキングのCPを一時的にアップさせてくれる

コイキング以外のポケモンたちにも強化要素があるなど、まだまだ語りつくせない本作。

ちょっとした暇つぶしにプレイするのにピッタリだが、末永く遊べるボリューム感まで備わった作品となっている。

SNSや友だち同士で、いろんなコイキングと釣り育てて自慢し合ったり、はねる力を競い合ったりして、交流しながらのんびりと楽しみたいタイトルだ。

Facebook連携すれば、離れた友だちともランキング形式ではねる力を争える。みんなでまったりワイワイと楽しみつくしてみよう!

  • 使用した端末機種:iPhone 6
  • iOSのバージョン:10.3.1
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.1
  • 課金総額:0円

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