脳内快感パズル RoTo(ロト)【ゲームレビュー】

小さな玉を次々と発射して、小気味いい快感が味わえるアクションパズル『脳内快感パズル RoTo(ロト)』。パズルの仕組みや攻略の豆知識を紹介する。

小気味いい操作感がクセになる
ジレンマに陥りそうな物理系アクションパズル

アクション性の高い物理系パズルゲームとなっている本作。『Q』のように画面の指示に従ってステージクリアしていくゲームのようにも見えるが、プレイヤーができるのは射出機から小さな玉を発射することだけ。ステージ上のどこかに設置された黄色い射出機から玉を発射して、ひときわ大きなデカ玉を赤いブロック(画面上は濃いピンクの壁)に接触させるのが目的となる。

発射できる玉の数は無制限。ただし、ステージ上に玉があふれるほど発射してしまうと、それがクリアの妨げになることもあるので注意が必要だ。

ゲームを構成する2大マテリアルの玉とブロックでデザインされたゲームロゴ

単純なルールながらバリエーション豊富なステージ構成

プレイヤーは重力や反発力、慣性などの物理法則が働くステージ上で、射出機から飛び出す小さな玉を勢いよくぶつけてデカ玉を動かしていく。各ステージには、ゴールとして設定された赤いブロックのほか、デカ玉が触れるとミスとなってしまう緑のブロックなどが配置されている。さらに先のステージに進むと、小さい玉で崩すことが可能なオレンジのブロックや、デカ玉が触れるとミスになり、時間が経つと落下する青いブロックなど、壁の一部を構成するブロックの種類が増えていく。

ゲームのルールは実にシンプル。デカ玉がステージ外に出ないように、そしてミスとなってしまうブロックに触れないように、ゴールの赤いブロックまで運ぶことができればステージクリアだ。

だんだんカラフルになっていくステージ。各ブロックには角があり、当たり所が悪いと予想外の方向へ玉が飛んで行ってしまうことも。さらに、移動するグリーンのブロックも登場する

基本的な操作は、ステージ上の1点をタッチすると、そこに向かって射出機から玉が発射されるというもの。射出機の場所はステージごとに固定となっており、任意の場所へ移動させることはできない。指1本で操作できるので、満員電車の中でもプレイすることが可能だが、精密な操作が必要なステージの場合は、落ち着いてプレイできる環境が必要になるだろう。

各ステージでは、すでにクリアしたか、あるいはクリアしていないかとう記録のみが残される。すなわち、クリア時間や発射回数、落下数などは記録として残らない。これらの数値をカウントしてプレイ内容が評価されたり、隠し要素がアンロックされたりすることが、各ステージをやり込むモチベーションを生み出すはずなので、今後のアップデートでの導入に期待したい。

小さな玉の発射速度を調整しよう

先に説明したとおり、小さな玉はタッチしたポイントに向けて発射される。そして、射出機とタッチしたポイントとの距離が大きくなればなるほど、小さな玉の発射速度がアップするのだ。逆に、射出機の近くをタッチすれば小さな玉の速度はグッと遅くなる。小さな玉の速度によって、デカ玉に作用する力も変化するので、強い力が必要なら遠く、そっと動かすなら近くをタッチするべきと覚えておこう。

デカ玉を高い場所まで誘導するには、それなりのスピードで小さな玉を連続してぶつける必要がある

チュートリアルは簡潔でプレイしながら理解できる

ガイドに従って指定の場所をタップすると、小さな玉が次々と発射される

ステージ1~3はチュートリアルとなっていて、基本的な操作はここで学ぶことになる。ただし、各ステージの解き方や、操作にまつわるさまざまな細かいテクニックは、自分で試行錯誤しながら身に付けるしかない。とはいえ、序盤のステージではプレイに影響を及ぼす各要素の増え方や、難易度の上昇するテンポが比較的緩やかなので、自分の操作スキルの向上を実感しながら新しいステージにチャレンジできるゲームバランスだ。

ステージクリア時の演出は、脳内にほとばしる快感をイメージしたものだろうか

クリアが難しい場合には力押しも試すべし

ゲームを進めていくと、指定された時間だけ、決してミスにならないようにデカ玉を動かし続けるという変化球的なステージも登場する。小さい玉を正確に発射し続ければ、サッカーのリフティングの要領でデカ玉の位置を保持できるはず。しかし、回答は1つだけではない。小さな玉を無制限に発射できることを利用して、小さい玉で作った山の上にデカ玉を載せて保持する、なんてことも可能だ。

ご覧のとおり、小さな玉を敷き詰めてしまえば、デカ玉が下側のブロックに触れることはない

このように、神経を使って精密に操作することができなくても、力押しのテクニックでなんとかなるステージが少なくない。特に、触れるとミスになるグリーンのブロックが多くて(面積が大きい)、赤いブロックが少ない(面積が小さい)ステージでは、小さい玉を緩衝材代わりにして突破するテクニックが有効だ。

とはいえ、ステージ上の物理法則は当然ながら小さな玉にも働いており、お役御免となった小さい玉が後で障害物と化すこともしばしば。赤いブロックをふさいでしまってクリア不能という、不測の事態を引き起こさないように気をつけよう。

かなりアクション重視の物理パズル

本作はiOSのみに対応。プレイした率直な感想としては、パズルという以上にアクション性が高く、タッチの精密さとタイミングの正確さがかなり重要なゲームであると感じた。そのため、詰め将棋のような思考パズルを望む方よりも、落ち物パズルやリアルタイムの物理パズルを好む方に向いた作品と言えるだろう。

プレイ中は小気味いいBGMが流れるものの、効果音は質素で、ストーリーやキャラクター性は皆無。各種演出も必要最小限にとどめられている。ただ、無料アプリである以上はある程度は仕方ないとも言えるが、広告が表示される頻度がかなり高い。リトライを繰り返した際に表示されるヒントにも広告がついているので、誤操作でゲームが中断されることがないように注意してもらいたい。

  • 使用した端末機種: iPhone 6 Plus
  • OSのバージョン: iOS 8.4
  • プレイ時間:約2時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
  • 課金総額:0円

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