シューティングゲームで稼ぎを求めるのは間違っているだろうか【ゲームレビュー】

『シューティングゲームで稼ぎを求めるのは間違っているだろうか』、略して『シューまち』は、ひたすらモンスターを倒してお金を稼ぐ弾幕シューティングだ。パロディ風のタイトル名とは裏腹に、本格的な弾幕の嵐が味わえる。

周回のたびに難しくなる骨太弾幕シューティング

ひと目見ると人気ライトノベルかと思うインパクトのあるタイトルの本作は、2Dのドット絵で描かれた縦スクロールシューティング。

シューティングの中でも弾幕系に属するゲーム性となっており、大量に放たれる敵の弾をわずかな隙間で避けつつ、敵を撃ち落としていくことになる。

あらゆる方向から飛んでくる弾や敵そのものを回避しつつ、大量に出現する敵を倒していく弾幕ゲー。EASY・NORMAL・HARDの3つの難易度を選択でき、HARDでは極悪とも言える難しさを体験できる

タイトル名の「稼ぎ」とは、モンスターを撃破した際に手に入るお金を表しており、激しい弾幕をくぐり抜けながら、お金を稼ぐことがメインのコンセプトとなっている。

敵を撃破するとお金がばらまかれる。しっかり回収して、お金を稼いでいくのが最大の目的だ

EASYでも容赦ない弾幕の嵐!

操作方法はシンプルで、画面に触れている間はずっと攻撃を放ち、スワイプすればその方向に移動する。

モンスターを倒すたびにたまっていく画面右側のゲージが満タンになれば、ダブルタップか2本指でのタップで、パワーアップを発動!

これにより、攻撃の範囲や威力が一定時間だけ強化される。

EASYモードでは、ゲージ満タン時に被弾しそうになると、パワーアップが自動的に発動。その瞬間、少しだけ無敵状態になるためダメージを回避できる

画面左側のゲージが自機のHPを表しており、これが0になるとゲームオーバー。

そうならないために、激しい弾幕を回避し続けるのだが、当たり判定は自機キャラクターの見た目に反してかなり小さい。

キャラクターの中心にある小さなハートが敵モンスターや弾に当たらない限り、ダメージを受けることはないのだ。

弾幕系シューティング特有の、小さい当たり判定。実際にプレイすると、意外と被弾しにくいのが分かる

ただし、当たり判定が小さいことと引き換えに、敵の攻撃による弾幕はとにかく大量! 周囲360°を常に警戒しながらの細かな操作が要求される。

各ステージの最後に待ち受けるボス戦は、特に難関となるポイント。EASYモードですら、このように大量の弾が襲い掛かる

弾幕系シューティングの経験があまりない筆者の場合、EASYモードですらクリアするのに一苦労といった感じだが、繰り返しプレイすれば徐々に上達。ステージ10(最終ステージ)までクリアすることができた。

ステージ10で全クリ! ……と思いきや

ステージ10のボスだけ、会話が挿入され、ラスボス感が漂うバトルだったため、EASYモードとはいえ「全ステージをクリアできた!」と喜んだ。

しかし、それも束の間。なんと、過去にタイムリープさせられるという衝撃の展開に!

「さらに強化された私のモンスター」という嫌な予感しかしない言葉を発するラスボス

実は、本作は周回プレイ前提でデザインされており、周回するにつれて敵の弾の速度がアップし、さらに難しくなっていく。

その代わり、稼げるお金も増えていくので、やり込むほどにお金を稼ぐスピードが上がっていくのだ。

2周目以降は、2-1といった具合にステージ名が表示され、最大で10週目まで難易度がアップ。もちろん、1週目の難易度を再びプレイすることもできる

稼いだお金は、キャラクターのスキンの購入に使用する。見た目の変化に加え、ステータスアップなどの恩恵を授かることが可能だ。

スキンの効果は種類が多彩。自機の能力がダウンする代わりに、ステージクリア時の経験値やお金を増やすものも

ボス戦だけプレイできるモードも

ステージ道中も険しい道のりなのでが、やはり本作の山場は各ステージのボスとのバトル。

どのステージも、大量の弾幕でプレイヤーを襲い掛かるボスが登場する。

そこで活用したいのが、各ステージのボス戦だけをプレイできるゲームモード「BOSS ATTACK」だ。

パワーアップゲージが満タンの状態で、いきなりボス戦から始まるため、練習にはもってこいのモードとなっている。

ステージ選択時に、BOSS ATTACKを選択すれば、ボス戦がスタート。こちらのモードでも、経験値やお金は獲得できる

ステージ全体をプレイするとなると、結構本腰を入れてプレイしなければならないが、サクッとボス戦だけ楽しめるのもうれしいところ。

弾幕が最も激しくなるところがBOSS ATACKの面白いポイントでもあるので、ぜひプレイしてほしいモードだ。

もちろん、難易度は選択可能。HRADの弾幕がどんな感じなのかを確認するのにも使えるモードだ

10週目のHARDモードになると、一体どれほど難しくなるのか、まだ3週目のプレイ中ではあるが今から楽しみである。ほかの弾幕系シューティング経験者も納得の難しさになりそうだ。

1つ不満に感じたのは、指で画面をタップし続けて操作するため、自機が隠れて見えなくなってしまうこと。

小まめにタップし直して、見やすいように調整しながらプレイするのがよさそうだ。

スマホ向けのシューティングに慣れていれば特に問題はないだろうが、これから始める人は頭に入れておくといいだろう。

  • 使用した端末機種:Galaxy S7 edge
  • OSのバージョン:Android 7.0
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.55
  • 課金総額:0円

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