StarHorsePocket【ゲームレビュー】

アーケードで人気の競馬ゲーム『StarHorse』の最新作がスマホで登場! メダルでの馬券購入といったシリーズならではの魅力と、スマホ特有の手軽さ、ソーシャル性が融合されたタイトルとなっている。

『StarHorse』シリーズ最新作がスマホで登場! ベットも育成も楽しめる本格競馬メダルゲーム

『StarHorse』は、アーケード向けの競馬メダルゲーム。2001年から現在まで稼働が続く、アーケードの超人気シリーズだ。

1月26日に配信が開始された本作『StarHorsePocket』は、シリーズ初のスマホ向けタイトル。

従来の魅力であるメダルによる馬券の購入や、オーナーとして愛馬を育てる要素を、より遊びやすく進化させたものになっている。

愛馬を育てながらレースに出走させ、メダルを稼いでいく。メダル(1時間で100枚もらえる)は、生産や調教など、ほとんどの要素で使用する本作のキモだ

メダルは馬券の配当でも稼ぐことができる。愛馬が出走するレースはもちろん、特定のレースに馬券だけ買いに行くことも可能

レースの模様は、大迫力の3Dグラフィックで複数の視点から楽しむことができる。杉本清アナウンサーの名実況により、愛馬の名前を読み上げてくれるのはかなりアツい

牡馬と牝馬はガチャで入手!

ゲームはまず、自分の愛馬を生産するところから始まる。

ガチャで種牡馬や繁殖牝馬の株券が入手できるので、それらを掛け合わせていく。

ガチャで牝馬が出るのは競馬ゲームとしてはなかなか新鮮だ。

ガチャは競馬場ごとにラインナップが異なっており、それぞれで活躍した名馬を入手することができる

入手した名馬を掛け合わせて産駒を生産。相性なども通知されるので、競馬にうとい人にもわかりやすい

馬の育成は非常に手軽だ

産駒が産まれたら、いよいよレースデビューさせることに。

本作は、デビューからオープン馬になるまでの過程をショートカットできるところが特徴的だ。

オープン馬になった状態から調教を始めることができ、いきなり重賞に挑戦することが可能になる。

デビューからの3勝分は「条件戦」と位置づけられ、重賞に挑戦できる状態になるまでの時間をショートカットできる。条件戦レースですら飛ばせるので、かなり手軽!

馬の調教は、毎週「調教」と「飼葉」を1回ずつ選択できる。

馬の能力を調教で強化しながら、目当てのレースに合わせて、飼葉で調子や体重を調整していく。

調教メニュー。どんな効果があるかはひと目で確認できるので、伸ばしたい能力をプレイヤーの判断で強化していくことができる

こちらは飼葉メニュー。疲労や調子の回復、体重の管理などをすることが可能だ。絶好調でレースに出せるかは、ここに掛かってくる

本格的な調教メニューではあるが、「おすすめ」をタップすることで適切(と思われる)な調教を選択してくれる。

加えて、「おまかせ育成」をONにすれば、自らが調教せずとも馬の育成を進めることも可能。

競馬場でのベットを中心に楽しみたいプレイヤーにとって遊びやすい仕様だ。

かわいい秘書がアドバイスをくれる!

チュートリアルからプレイヤーをサポートしてくれる秘書。馬の育成方針などでもアドバイスをくれる。

競走馬画面などの右下によく現れるので、参考にしてみよう。

画面右下のヒントアイコンをタップすることでアドバイスをくれる。距離適性など、意外に重要な情報が!

秘書は「事務所」画面下の「秘書選択」から変更することが可能。デザインは『シャイニング』シリーズでおなじみのTony氏が担当。みんな超かわいい!

過去の名馬や名ジョッキーのすごさを体感!

レーシングプログラムには、それぞれ年代が設定されており、その時代の馬や騎手がレースに登場する。

歴代の名馬、名ジョッキーを身近に感じられるのが大きな魅力だ。

チュートリアル後は、1993年からスタート。メジロマックイーンやライスシャワーがまだ現役の時代だ。激熱の天皇賞(春)を見に行くのも面白い

岡部幸雄騎手にも騎乗依頼が可能。伝説の名手の腕前を愛馬で感じよう

全国のプレイヤーとの対戦を楽しもう!

アーケード版では定番の、プレイヤーの生産馬たちが競い合うWBC(World Breeders’ Cup)や、WBC勝者のみが出走を許されるSWBC(Super World Breeders’ Cup)は、本作でもプレイ可能。

ほかにも、殿堂馬同士で最強を決めるイベントも開催されており、プレイヤー対戦が非常に身近なモードとして存在感を発揮している。

強力な馬を生産して、最強馬の称号を手に入れることが究極的な目標となりそうだ。

GIに勝利することで、競走馬画面に「WBC」が表示され、エントリー可能になる。WBCは30分ごと、SWBCは3時間ごとに開催される

さまざまな分野でのランキングも存在。配信日の翌日だが、すでに激戦が繰り広げられている

農園要素もカジュアル仕様に

農園では、メダルで購入できる種を植え、時間が経つと「リンゴ」や「マンゴー」といった特殊な飼葉を作成することができる。

『StarHorse3』などでもある要素だが、本作は種を植えてからお世話する必要がなく、のんびり時間が経つのを待つだけでよくなっている。

非常にカジュアルにはなっているのだが、農園を開放するには「セレブランク」をシルバー1以上にしなければならない。こちらは課金が必要だ。

農園をウロウロしているペットに作物をあげることもできる。アーケード版ではさまざまな効果が得られたので、本作でも期待したいところ

収穫した作物は、飼葉メニューの「農園」タグから使用できる。効果が高いうえ、メダル消費がないのがメリットだ

手のひらの上で『StarHorse』が楽しめる

アーケード版の『StarHorse』をスマホ向けに遊びやすくコンバートされた本作。

さすがはベットゲームをメインとしているタイトル。競走馬の育成をしなくても楽しめるのは、ほかの競馬ゲームではあまり見かけない独自の魅力だ。

多彩な馬券の購入方法は、本作ならでは。マークシートのディティールにもこだわりを感じる

育成部分は自らが本格的に調教することも、おまかせでカジュアルに調教することも可能。

さまざまなプレイスタイルの方に対応できる工夫がなされているので、もともとのシリーズファンはもちろん、競馬に詳しくない新規のユーザーも楽しめる作品といえそうだ。

なお詳細は明らかになっていないが、アーケード版との連動機能も存在するとのこと。今後はこちらにも期待したい。

  • 使用した端末機種:Galaxy S7 edge
  • OSのバージョン:Android 6.0.2
  • プレイ時間:約5時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.0
  • 課金総額:980円

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