Hot Wheels: Race Off【ゲームレビュー】

『Hot Wheels: Race Off』は、アクセルとブレーキのみの操作で、障害物だらけのコースを駆け抜けるスタントレースゲーム。ウィリーやバク宙など、華麗なアクションを決めながら、最速でコースを駆け抜けよう。

ホットウィールをモチーフにしたカースタントゲーム

『Hot Wheels: Race Off』は、マテルから発売されている老舗ミニカーシリーズの「ホットウィール」をモチーフにしたカースタントゲーム。

プレイヤーは、アクセルとブレーキのみの操作で、デコボコにうねった障害物だらけのコースを乗り越えて、ゴールを目指す。

筆者も幼少のころ、ホットウィールのミニカーで遊んでいた。当時は走らせるコースを持っている子がうらやましかったが、本作でその夢がかなった

ホットウィールとは

アメリカのマテルが、1968年の男の子向けに発表したミニカーのロングセラーブランド。

「速く走るミニカー」をコンセプトにした走行性能とアメリカのカスタムカー「ホットロッド」を意識したデザインで全世界で大ヒットし、現在では定番のミニカーの1つとなっている。

日本では当初、「ホットホイール」「ミニカ」などの名前で販売。現在は「ホットウィール」の名前で輸入販売されており、専用のショップも存在するほどの根強い人気がある。

操作はアクセルとブレーキのみ!ひっくり返れば大爆発!!

操作は、アクセルとブレーキで、画面右下のアクセルアイコンをタップすれば前進し、左下のブレーキアイコンをタップすればバックする。

操作は明快単純。コースは1本道なので、ハンドルなどの操作はない

また、空中でアクセルを踏めば、後方に、ブレーキを踏めば前方に回転でき、障害物の上を飛び跳ねたときに、バランスを取れるようになっている。

前輪を上げた状態で走れば「ウィリー」、後輪を上げた状態で走れば「ノーリー」、大ジャンプを決めれば「Bエアー」など、派手なアクションを決めればスタント名が表示される。

ただ安全にゴールを目指すだけでなく、各所でスタントを決めてカッコよく走り抜くのも楽しみ方の1つ

しかし、調子に乗ってスタントを決めすぎるのは考えもの。

車の上についている黄色と黒のチョンマゲのようなものは爆弾で、これが障害物やコースに触れてしまうと大爆発をして、ステージ失敗になってしまう。

車の動きに合わせてプルプル動いてかわいらしいが、車がひっくり返るなどして、コースに触れてしまうと……

チュドーンという音とともに大爆発。爆発とともに小さなミニカーが飛び散る

車はカスタムカーらしく、サスペンションがハイドロになっており、ちょっとの障害物で車がボヨンボヨンと跳ね回る。

そのため、調子に乗って飛ばしていると、ちょっとしたデコボコで簡単に車がひっくりかえってしまう。

また、コースにはジャンプで飛び越える谷間などの障害があり、谷底に落っこちてコースアウトしてしまうのも、もちろんゲームオーバー。

崩れる床に巻き込まれてコースから転落。失敗時の表示の「ウワアアア」がいい味を出している

そのほか、レース中、時間経過とともにガソリンが減っていき、コースの途中にあるオイルタンクを取らなければ、「燃料切れ」となって操作不能になってしまう。

燃料が切れて、身動きが取れなくなってしまった場合もゲームオーバーだ。

燃料切れの状態でも下り坂などでは慣性でそのまま走り続けられるので、途中でオイルタンクを入手できれば復帰できる

コースの難易度はかなり高い。そんな遊びごたえ抜群のコースが40種類も用意されている

車をカスタマイズして新しい車をゲットしよう

コース上にはコインが配置されており、これを集めていくと車を改造してアップグレードできる。

強化できるポイントは「速度」「グリップ」「安定性」「傾き」の4つでそれぞれの意味は以下のとおり。

  • 速度:車の加速力と最高速度。坂を上る力にもなる
  • グリップ:車のパワーを速度に変える能力。これが低いと速度が高くても空回りしてしまう
  • 安定性:強化すると車の重心が下がり、跳ね回りにくくなる
  • 傾き:空中で傾きを変える力

レースに出る前の画面で、車のカスタムができる。各項目のアップグレードボタンをタップすると、それぞれの効果が確認できる。空中で傾きを変える力の正体は神のみぞ知る

4つの機能をすべて最大までアップグレードすると、新しい車を使えるようになっており、車は4つのカテゴリで5台ずつ登場し、すべてで20台。

カテゴリは、ステージを進めていくと開放されるようだ。

新しい車を使えるようになるとテンションが上がる。ステージによっては、車を変えないとクリアできないコースもある

今回のプレイではオフロードのカテゴリの3台目「DUNE IT UP」までしかアンロックできなかった。さらにどんな車が登場するのか気になる……

ここまで、操作やシステムを説明してきたが、本作の魅力は実際にコースを走ることにこそある。

ギリギリを攻めたアクロバティックなミスこそ本作の楽しさ

シンプルながら、遊びごたえ抜群の本作。上記の動画ではクリアすることができたが、本作の真の魅力はゴールすることだけではない!

爆発、コースアウト、燃料切れなど、ミスをして「悔しい!」と思うと同時に、大爆発する車を見て、ゲラゲラ笑ってしまうのも本作の楽しみ方のひとつだ。

ミスも上等と、ついついギリギリまでスタントをしながら、時間を忘れてプレイをしてしまった。

そんな筆者が決めた華麗なる爆死の一部を紹介しよう。

調子に乗ってウィリー走行のまま、急な坂道に進入。華麗な宙返りを見せたのち、背中から着地し、あえなく爆死

岩を押して谷間に落とし、上を渡るギミックにチャレンジ。しかし、つい勢いがつきすぎて、自分が岩の下敷きになって非業の爆死

上記は、数あるミスのほんの一部。プレイしているうちに、「ウソでしょ!?」というような、スタントよりもアクロバティックなミスが飛び出す瞬間がたくさん現れる。

そんな楽しい失敗を何度も何度も重ねながら、コースを覚えて、華麗なスタントを決めながら最速タイムでのゴールを目指してみてほしい。

  • 使用した端末機種:Galaxy S7 edge
  • OSのバージョン:Android 6.0.1
  • プレイ時間:約4時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.4606

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