Kill Me Again【ゲームレビュー】

本格的なゾンビアポカリプスの世界観と、『パズル&ドラゴンズ』タイプの3マッチパズルを組み合わせたホラー×パズルRPG『Kill Me Again(キルミーアゲイン)』。画面レイアウトも『パズル&ドラゴンズ』を踏襲しており、画面下部のパズルパートの成果によって画面上部のゾンビバトルが展開していく。

ゾンビに覆われた世界を生き抜く傭兵となれ
3マッチパズルでサバイバル!

『Kill Me Again』のパズルパートは5色の銃弾が敷き詰められたビジュアルになっており、指先で銃弾1つを動かして、タテヨコに同色の銃弾3つ以上を並べると発砲する(消える)。この基本ルールは『パズル&ドラゴンズ』と同じものだ。

重苦しい雰囲気で統一されたグラフィックが印象的な『Kill Me Again』。キャラクターが成長するごとに、謎めいたストーリーが少しずつ明かされていく

最初に、3人のキャラクターから1人を選択。それぞれステータスが異なっており、それに応じてゲームの難易度も変わってくる

外見を自分好みにカスタマイズすることも可能。後に手に入るアイテムを使って、さらに違った衣装を着用させることも可能だ

スキルブロックや怒りモードを活用せよ

画面上部では、主人公の傭兵がゾンビ集団とのバトルを繰り広げる。3発の発砲で片手射撃、4発の発砲で両手射撃の攻撃になり、5発ではその色に応じた多様なスキルブロックが出現。このスキルブロックを取れば、それぞれに対応したアクションが発生する。

制限時間内にすべてのゾンビを倒せばステージクリア。次々と現れる敵を銃弾で始末していこう

操作方式は、指先で銃弾を動かすだけのシンプルなもの。満員電車の中で立ったままでも手軽にプレイ可能だ。また青いスキルブロックやコンボ(連続消し)で怒りゲージをためると、「怒りモード」を発動できるようになる。満タンになった怒りゲージをタップして怒りモードにすると、出現する銃弾が一定時間だけ2色のみになる。そして、コンボの大量発生から連続攻撃が炸裂!

怒りモードの発動で、一方的にゾンビを攻撃しまくることが可能に

親切なチュートリアルでフォローは万全

冒頭のエリア1は全5ステージが丸ごとチュートリアルになっており、基本的なゲームの流れをここでマスターできる。エリア2以降も随時チュートリアルが挿入されるので、新しく登場する要素に戸惑うことはない親切設計だ。

傭兵レベルが上がれば、SPを使ってスキルブロックの効果を強化できる。赤ブロックは突進、青ブロックは怒りゲージ増加、緑ブロックは体力回復、銀ブロックはシールド、紫ブロックは後退となっている

5発を発砲できる形を見逃すな!

強力な効果を発揮するスキルブロック。銃弾は3つ以上で発砲となるため、2つ並んだ銃弾が2グループ以上ないと5弾発砲にならない。タテかヨコに銃弾4つを並べる4発の発砲に対し、5発の発砲はタテヨコどちらか一列の形に加え、タテとヨコで列を組み合わせることも可能だ。この形状の並びを見逃さないようにしよう。

タテとヨコそれぞれ3発の発砲で合計5発の発砲になり、赤のスキルブロックが出現する!

充実した育成要素で強敵とも渡り合える

傭兵はステージをクリアして獲得したEXPでレベルアップ。さらに、装備品を拾得して装着することで、自身を強化することができる。また、装備品にアイテムや余った装備品を掛け合わせて強化したり、スキルのレベルを上げたり、チェーンスキルを増やしたりと、強化できる各種要素がふんだんに用意されているので、やり込み甲斐がある。わかりやすいパズルのルールと相まって、長く遊べるようになっていると言えるだろう。

ステージクリアで何らかの装備品が必ず入手できるので、強化用の素材に困ることはない

ボスには弱点のカラーが設定されている。そのため、攻略には銃弾の配置もかかわってくる。あきらめずに何度もチャレンジしてみよう

独特な演出のゾンビストーリー

本作は、メインのパズルパートの展開がリアルタイムにゾンビアクションに影響を及ぼしつつ、ステージが進行していくという独特なスタイル。銃弾発砲の演出や、ゾンビの攻撃に対抗するタップアクションなど、他にはない独特なテンポと雰囲気に満ちていて、オンリーワンのゲームに仕上がっている。

パズル自体はなじみやすいシステムになっており、かつ運に左右される部分も少なくないので、パズルが苦手でも問題なく楽しめるだろう。また、強化要素もふんだんに盛り込まれているので、時間を掛ければとりあえず先に進めるようになっているのがうれしい。

『ワールド・ウォーZ』や『ウォーキング・デッド』のようなゾンビアポカリプスものが好きな方には、本格的なストーリーが楽しめるのも注目ポイント。さまざまなゾンビの解説を読めるモンスターペディアや、研究員救出などのフレーバー的な要素も充実しているので、ぜひこの世界に浸って末永く遊んでみよう。

ストーリーセクションでは、読み物感覚でじっくりと物語が楽しめる。とはいえ、グラフィカルな演出も欲しいところではある

  • 使用した端末機種:ISW13F / iPhone 6 Plus
  • OSのバージョン:Android 4.0.3 / iOS 9.0.1
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.3.4
  • 課金総額:0円

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