『ラストグノウシア』をCBTで先行プレイ! ターン制を排除したリアルタイムバトルに注目【ゲームプレビュー】

ブシロードの新作カードゲーム『ラストグノウシア』のクローズドβテストが、iOS/Androidで11月24日(木)まで開催中だ。TCGでは当たり前だと思っていたターン制を排除して、リアルタイムに特化したバトルシステムは、TCGの新しい可能性を感じさせてくれる。

スマホだからこそ実現した新感覚のリアルタイムカードゲーム

『ラストグノウシア』は、ユニットを召喚して戦うトレーディングカードゲーム(以下、TCG)だ。

TCGといえば、互いのプレイヤーがカードを交互に出し合うターン制が一般的だが、本作はターン制なしのリアルタイムバトルという、非常に珍しいゲームシステムを採用している。

クローズドβテスト(CBT)期間

  • 2016年11月11日(金)~11月24日(木)18:00(予定)
  • 11月17日(木)に「テクニカルデッキ」が追加!
    ※事前に登録した人の中から当選した方のみ参加可能

RPGでおなじみの「ゲージが満タンになったら攻撃をする」バトルシステムを導入している。ユニットの召喚にはコスト分のエネルギーが必要なので、好きなだけ召喚するというわけにはいかない

まだテスト版ということで、現時点で使えるカードの種類は少なめ。だが、美女と野獣はしっかりと抑えてある。正式版でどんなカードが追加されるかも楽しみだ

スペルカードのような特殊カードはなく、魔法やトラップなどのカードゲームおなじみの効果は、すべてユニットカードに付属している。これもも本作の大きな特徴だろう。

実物のカードを使うゲームでは絶対にできない、スマホゲームだからこそ実現した新感覚のカードバトルは、TCGの新たなジャンルを生み出してしまったのではないだろうか。

『ロードス島戦記』の水野良氏が手掛ける世界観にも注目!

テスト版ではまだ語られていないが、本作の裏側にはしっかりとした世界観やストーリーが存在している。

世界観の設定を手掛けている水野良氏は、『ロードス島戦記』などで知られる人気作家だ。

水野氏によると、すべてのカードにはストーリーがあり、これらのストーリーが密接にかかわって1つの大きな物語を形づくっているとのこと。

先手? 後手? ユニットを召喚するタイミングが勝利のカギ

プレイヤーは、3マスの空きスロットの中から好きな場所を選択し、手札のカードを召喚していく。

TCGとしては異例ともいえるバトルフィールドの狭さだが、リアルタイムバトルということを考えると、これ以上広げてしまうと戦略性が失われてしまうのだろう

手札には、事前に編成したカードデッキの中から、ランダムに4枚のカードが配られる。コスト分のエネルギーを消費して手札のカードを召喚すると、新たなカードが補充されていく

バトル画面の見方

  • ライフ:プレイヤーの体力。初期値は20で、ユニットの直接攻撃を受けると減っていき、0になるとバトルに敗北する
  • SP:スペシャルポイント。カードの召喚やダメージを受けるとたまっていき、20になるとヒーロースキルが使用できる
  • エネルギー:カードの召喚に必要なポイント。時間経過で回復していき、召喚時にはカードに記されたコストと同じ数だけ消費する

召喚されたユニットは、各ユニットの下に表示されているゲージが満タンになると、正面にいるユニットに向かって攻撃を行なう。正面に誰もいない場合は、敵ヒーローに直接ダメージを与えることができる

ユニット同士のバトルになった場合、こちらの攻撃と同時に相手からも反撃ダメージを受ける。先にゲージがたまったユニットが有利になるようなことはないので、注意しておこう。

相手のユニットを倒しながら、ヒーローに直接ダメージを与えられる状況を作っていくのが、本作のバトルにおける最も基本的な攻略法になる。

一部のカードが持っている「スキル」では、味方のステータスを上げたり、敵に直接ダメージを与えたりすることができる。これらをどう使いこなしていくかも、対戦では非常に重要になってくる

相手のユニットを見てから召喚するユニットを決めていくという、後手に回った戦術が有効そうではある。しかしスキルの効果に気をつけておかないと、うまくダメージ計算をずらされることもあるだろう。

ターン制のTCGのようにじっくりと戦術を練る時間はあまりなく、状況に合わせて素早い判断ができるようになるには、とにかく繰り返しプレイあるのみといった印象だ。

CBTバージョンでは4人のヒーローが選択可能

クローズドβテストでは、プレイヤーが操作できるキャラクターとして、4人のヒーローが登場する。

それぞれのヒーローは「使えるカードの種類」と「ヒーロースキル」が異なるので、自分のプレイスタイルに合ったヒーローを選んでみよう(カードの種類は一部共通)。

選択できるヒーローは、「ファイター」「エルフ」「ニンジャ」「プリースト」の4種類。11月17日からは各ヒーローのテクニカルデッキが追加され、よりハイレベルなバトルができるようになった

ATKアップのスキルで味方を強化:ファイター

キャラクター名は「エブラール」、ボイスを担当するのは間宮淳司さん

ヒーロースキル:必殺の一撃

ドラッグして指定した敵ユニット1体を破壊する

ファイターは、味方の攻撃力を強化するスキルを持ったカードが多い。ヒーロースキルは、相手のユニット1体を破壊するという、オーソドックスだが使いやすい効果だ。

ユニット単体ではそれほど強くはないものの、スキルの効果を生かしたコンボをうまく使っていけば、ダメージ計算をずらして、相手の裏をかく戦い方ができる。

敵ユニットにダメージを与えるスキルが豊富:エルフ

キャラクター名は「アルテミア」、ボイスを担当するのは青木志貴さん

ヒーロースキル:自然の怒り

すべての敵ユニットに3ダメージを与える

エルフは、敵ユニットにダメージを与えるスキルを持ったカードが多い。ヒーロースキルも、相手ヒーローとユニットにダメージを与える効果がある。

ダメージを与えるスキルはユニット召喚時に発動するものが多いので、先手で攻めるよりは、相手のフィールドにユニットが召喚されるのを待ってから戦うのが得策だろう。

攻撃力ナンバーワンの高速アタッカー:ニンジャ

キャラクター名は「ソウマ」、ボイスを担当するのは柳田淳一さん

ヒーロースキル:怨敵縛鎖

敵ユニットすべてを9秒停止させる(反撃ダメージも受けない)

ニンジャは、全体的に攻撃力に特化しているカードが多い。ヒーロースキルは、相手の動きを止めて一方的に攻撃できるという、非常に強力な効果を持っている。

その反面、HPが低く、自分よりも低コストのユニットに倒されてしまう防御面のもろさもあわせ持っているため、召喚のタイミングには注意が必要だ。

「クイック(召喚時にゲージが60%たまっている)」などの速攻タイプのスキルをうまく使い、相手の召喚のスキを突いてヒーローにダメージを与え、一気に勝負を決めよう。

回復スキルで相手の裏をかきやすい:プリースト

キャラクター名は「シャンティ」、ボイスを担当するのは明坂聡美さん

ヒーロースキル:天の守護

味方ユニットすべてのHP+3(ユニットの最大HPを越えて上昇する)

プリーストは、HP回復やステータスアップなどの補助スキルを持ったカードが多い。ヒーロースキルでは、味方ユニット全体のHPを大幅に強化できる。

HPを上げる効果は、最もダメージ計算をずらされやすいため、相手からしたら非常に戦いづらいヒーローだろう。

全体的にユニットの攻撃性能は高くないので、じっくりと攻めるのが好きなプレイヤーに向いている。

βテストは24日まで! 今のうちに対戦を楽しんでおこう

CBTでプレイできるのは、お試しデッキを使った対人戦のみ。各ヒーローが対戦で使えるカードは固定で、デッキ編成やカードの購入はできない。

また水野氏が語るストーリーについて触れられるモードもないため、本作の見どころがわかるのは、まだまだこれからといった印象だ。

11月17日(木)に追加された「テクニカルデッキ」では、各ヒーローに強力なスキルを持った高コストのユニットカードが編成されている。

扱いは難しいかもしれないが、一発逆転を狙える強力なカードばかりなので、よりハイレベルなバトルを楽しみたいプレイヤーは、ぜひテクニカルデッキを戦ってみよう!

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