ウォーストーム:クラッシュ オブ ヒーローズ【ゲームレビュー】

MMOストラテジー『ウォーストーム』がリリースされた。一見するとオーソドックスなRTSだが、オンライン対応ということでほかのプレイヤーとの協力が欠かせない。同盟に加入して、メンバーと助け合うのがポイントだ。

悪魔パパスを倒すために自国を強化せよ

戦乱の世に突如としてデモンの勢力が現れ、大陸全土が危機に陥ってしまう。

プレイヤーは、デモンの首領である「パパス」を倒すため、自国を強化して立ち向かっていく。

世界観はわかりやすいファンタジーものなので、ストーリーにもすんなりと入っていけるだろう。

プロローグのワンシーン。全体的に直球なセリフが多く、日本語訳も少しあやしい……

プレイヤーは悪魔パパスを倒すため、自国を強化して戦力を増大していくことになる

国を強化して戦いに備えよう

さっそくデモンを倒しに行きたいところだが、まずは戦力を整えるのが先決だ。

初期状態だと国(シティ)の施設も貧弱なので、チュートリアルに従って整備していこう。

案内役のメリッサ。序盤はしばらく彼女の案内に沿ってゲームを進めていく

シティの中にある施設は、以下のリストのとおり。

施設にはそれぞれグレードが設定されていて、最初は資源さえあればすぐにグレードを上げられる。

成長させていくにつれ、ほかの施設のレベルが○○以上必要など、さまざまな条件が発生する。

シティの中心になるのが、この市政庁。さまざまな施設のレベルアップ条件にも絡んでくる

シティの施設

  • 市政庁:シティの中心となる施設。グレードアップするとほかのプレイヤーの援助回数や兵舎数が増加する
  • ヒーローホール:ヒーローのレベル上限と、クリスタルの蓄積量に関係してくる
  • 軍事センター:グレードを上げると、使用できる兵種が増えていく
  • 救いの天使:病院での治療に影響。負傷者の治療時間を短縮できる
  • アカデミー:建造時間の短縮など、さまざまなテクニックが使えるようになる
  • 倉庫:ストックできる資源の量を増やせる
  • 大使館:ほかのプレイヤーに対して行う援軍の回数を増やせる
  • 集結ポイント:出征部隊数を増加できる
  • ワークショップ:シティのHPが増加し、石投げ車が使えるようになる
  • 展望タワー:敵への偵察能力を強化
  • 城壁:防御タワーの上限と訓練量に影響する
  • 製材所:木材を産出し、グレードアップで産出量や容量が増加する
  • 農場:食料を産出する。グレードアップすると、産出量と容量が増加する
  • 兵舎:兵士を訓練できる。グレードアップで訓練できる兵士の数が増加する

各施設をグレードアップするには、木材や食料などの条件を満たすほかに、時間経過も必要となる。

クエストの達成などで手に入る時間加速アイテムを使えば、これを短縮することが可能だ。

最初はメリッサの指示に従っていけば、ある程度までシティを発展させられる

施設の建設やグレードアップは、残り時間が5分以内であればタップすることですぐに完了できる

じっくりと進めていくバトルシーン

ストラテジーということで、本作のバトルは移動を含めてリアルの時間が掛かる仕組みだ。

「ヒーロー」を中心に部隊を編成し、デモンがいるところまで派遣する仕組みだが、デモンまでの距離が遠いほど多くの時間が必要になる。

バトルでは、使用する兵士と、兵士を取りまとめるヒーローを選定。これで部隊を編成し、デモン討伐に向かわせる

ヒーローにはそれぞれ装備の枠が6つずつ設定されており、すべてそろえることでランクアップできる

アイテムを使わない限り、バトルは非常にゆったり進んでいく。

まずデモンがいるところまで行軍し、接敵したらバトル開始。その後はどちらかの戦力がなくなるまで殴り合いが続く。

目標地点まで、部隊はゆっくりと行軍していく。同盟軍がいる場合、先に「集結」してから目的地に向かう。周囲に見えるシティは、ほかのプレイヤーのもの

兵の種類ごとに相性が設定されているので、ステータス画面でダメージの増加を確認しておこう。とはいえ、ヒーローが非常に強いので、序盤のザコ敵であればたいていヒーローが倒してくれる

序盤の山場「デモンズケイブ」

ゲームを進めていく中で最初の壁になると思われるのが、アンナが囚われている「デモンズケイブ」。

深層に挑むためには市政庁Lvが5も必要になるため、シティの発展に相当時間がかかる。

ここは、同盟に加入してほかのプレイヤーに助けてもらうのがいいだろう。

市政庁をLv5にするためには、先に城壁をLv4まで上げる必要がある。城壁をLv4にするにはさらに……という感じで、相当な手間と時間がかかってしまう

同盟に加入しよう

本作では同盟に加入することで、メンバー同士の建造時間を短縮できたり、特別なテクニックが使えたりと、大きなメリットがある。

同盟への加入が前提のバランス設定がなされているので、ぜひとも加入しておきたい。

今回のプレイで確認した限り、ほとんどが英語の同盟だったが、一部には日本人の同盟も存在した。

言語は日本語が設定できないようなので、ギルド名が漢字のものを探してみよう

加入できたら、「同盟アリーを援助する」でメンバーを援助。これで建造や研究に費やす時間を短縮でき、援助したプレイヤーにもポイントが入る

試しに援助を求めてみたところ、メンバーがすぐに反応してくれた。

短縮できる時間はわずかではあるが、なかなかうれしいものである。

申請からわずか10秒ほどで援助してもらうことができた。日本人ならすぐ助けてくれる傾向が見受けられた

同盟加入で面白さがわかるタイトル

ストラテジーゲームは山ほどあれど、本作ほどコミュニティーへの加入が重要なタイトルもそうそうない。

メンバー同士で援助し合えるだけでなく、同盟に入っていないと挑戦できないダンジョンもあるので、やり込んでいくなら同盟への参加は必須だろう。

お互いに援助しているだけでも協力している感が味わえるので、気軽に同盟に加入してみてほしい。

  • 使用した端末機種:iPhone 6
  • OSのバージョン:iOS 8.4.1
  • プレイ時間:約4時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.2.0
  • 課金総額:0円

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