【Ingressアハ体験】第27回: Ingressを通じて考えるポケモンGOの楽しみ方

みなさん『Pokémon GO』(以下、ポケモンGO)してますか? 絶対してますよね! 『Ingress』で廃人クラスの人は、ポケモンGOでもビックリするようなレベルに達してるようです。しかも、無課金で……(汗)。

あの日はビックリしたけどガチ勢が残ってきた!?

「えっ、こんなところにまで人が大勢立ってる!」

いつもどおりIngressをプレイするために夜街を徘徊していた私は、7月22日以降、いたるところで信じられない光景を目にしました。

普段からまったく人がいないような通りまで人が集まっているし、すれ違う人が誰も彼も指を上にスワイプしていて、ポケモンの影響力のすごさを味わいました。

ポケモンGO、やってますか?

そして今。あの混雑はどうしたのでしょうか!?

私の住んでいる地域でも、相変わらずルアーモジュールが使われているポータルは目にしますが、前ほど人が群がっていることもないようです。

先日見かけたポケモントレーナーのみなさんは、IngressでいうFF(※)のように、3つのポータル……もといポケストップにルアーモジュールを入れて、座ったまま黙々とポケモンを捕まえていたようです。

※フラッシュファーミング。ポータルが密集する場所に数人で出向き、一時的に最高レベルのポータルを作り上げて短時間でアイテムを効率よく補給する活動

しばらくそこら中が桜吹雪状態でした

下を向いて無言でスマホを操作しており、ルアーが切れたとたん、5名くらいがいっせいに立ち上がって去って行きました。

その姿はまるで……(苦笑)。私はポケモンGOガチ勢が、いよいよ不審者化した瞬間を目撃したのかもしれません(笑)。

不審者レッテルはAG(エージェント)の特権だったのに。

で、私もポケモンGOはじめました(笑)

私の場合、Ingressはワケがわからないからむしろやってやろうと思いましたが、ポケモンGOも同じ理由ではじめてみました。

オリジナルのポケモンもよくわからないけど、流行りそうだし、せっかくだからやってみようと。

IngressとポケモンGOをいっしょにやるのは大変いそがしゅうございます

やってみたら、やはり何をどう楽しむべきかまったくわからなかった!(笑)

最初はARの新鮮さに驚き、ボールの投げ方なんかでとまどいつつ、ポケモンを捕まえることに集中してました。

でも、集めてるうちにだんだん「特に思い入れがないんだが、これ集めてどうするんだ? この先どうしたらいいんだ?」という気持ちが……(苦笑)。

ポケモンとともに成長してきた世代としては、慣れ親しんだゲームの再来ということで割と続けていけるのかもしれません。

しかし、まったく馴染んでこなかった世代(ワタシのような!)では、スマホの画面の中で見るポケモンがすべて。

そんなところでヒトデマンあぶない!

しかも、現在のポケモンGOは、Ingressで発生しやすいネガティブな面を極力さけて作られているような気がします。

大人が多いIngressですらいろんなトラブルがあるわけですから、これが大衆化したらどうなるかって思えば当然ですね。

でも、一方でそれができることを制限してるような印象も受けています。

話題なのでなんとなく始めたけど、ピカチューも捕まえたし(私はまだですが)、すでにジムでは強いポケモンが配置されていてまったく歯が立たない。

ある程度集めたら別にもういいや、と思っても不思議ではありません。特に非ポケモン世代は。

でも、たぶんこれで終わりではないですよね。

むしろ始まったばかりとなれば、やっぱり何が見えてくるかわからないので、このままやってみなくてはと思わされました。

むしろこれからなんかありそうですもの。

ってこれ、Ingressで学んだ点です。

ポケモンGOはきっとこれから何か起こる

私はIngressを始めてから、ゲームの説明に苦労するようになりました。

使い方なら画面を見ればそのうちわかるようになりますが、Ingressは画面の中で起こることがすべてではないからです。

たとえば、新しいお店の存在を知ったり、友達が増えて飲み会が楽しくなったり、仕事で仲間に協力いただくこともあったりと、APやメダル以外でも得るものがとても多いのがIngress。

むしろスキャナ(ゲーム画面)外での体験が濃いのです。それも含めてIngressの楽しさなんですよね。

最近は飲み会用の「楽しいIngress=飲み会のおつまみ作り」になりつつあります

ナイアンティックによるIngressを通じた復興活動はいろんな記事で紹介されていますが、私も今年、相馬市のイベントに顔を出すまでになりました。

震災後、行く機会をすっかり失ったままだったんですが、自分が遊びに行くことが復興支援になるということで、行くきっかけをもらいました。

Ingressは、アノマリー、ミッションデー、コラボイベントなどのイベントを通じて人を動かす力がある位置情報ゲームです。

そのIngressと同じ遺伝子を持っているのがポケモンGO。今は単調かもしれませんが、Ingressがそうだったように、今後どんな展開を見せるかわかりません。

そんなことを考えていたら、東北3県と熊本県がポケモンGOとコラボして、観光復興に取り組むというニュースが飛び込んできました。

どんな内容になるかはまだ不明ですが、行きたくなるような何かが企画される可能性は高いですね。

ご当地ポケモンが誕生するのか、そのエリアのポケストップからしか出ない限定アイテム出現の可能性、経験値ボーナス、オリジナルメダルなどいろいろ考えられます。

今の段階でポケモンGOってこんなもん、って決めつけて止めてしまうのは早そうです。

楽しみ方を考えるのもまた楽しい

釣り上げたコイキングのサイズを競うなんてイベントをGoogle+で見かけましたが、ポケモンでも、オリジナルとは違ったところで楽しみ方を見いだせそうです。

冒頭で紹介した、無課金でどこまでいけるかっていう縛りもチャレンジ精神をかき立てますし、ポケモンのネーミングにこだわるのも楽しそう。

ポケモン世代の若者を集め、串カツを食べながらいろいろ話を聞いたところ、自分が愛着のもてるポケモンを見つけるといいかも、とアドバイスいただきました。

ポケモンで育ったブロガーのT君(23)のブーバー。その名前は「似てるから」だそうです

攻略法を無視して、とにかくカワイイと思うポケモンをひたすら育て、愛でるというのもありですね。

かわいいと思ってるのがこちらのポニータ! 全然出会えませんが

そのお店はポケストップが2つ入って、しかも頻繁にルアーモジュールがたかれていたのですが、ポケストップが入るお店探しなんかもいいですよね。

ポケストップが2つ入るお店でした

食事や飲み会ができる場所ならなおヨシ! ポケモンGOがあれば、とりあえず会話のきっかけに困りません。

ポケストップが複数入るということは、AGにも美味しい環境でもあります。その日はポケモンを捕まえるほかに、レベル4と6レゾネーターの補給もしていました

私は、串カツ食べながらポケモンの話を聞くということそのものが結構楽しいと思いましたので、これからもやりたいと思っています。

もしかしたらIngressと同じで、そこがゴールになる可能性もありますが……。

そのほかにも、最近タマゴの孵化が気になってまして、ウォーキングするとき片手にIngress、片手にポケモンGOを開いて歩いています。

孵化するたびにかたっぱしから孵化装置に新たなタマゴを入れて、ウォーキングで孵すのです。

タマゴがあるから、というのがウォーキングにいく理由にもなってたりしてます。タマゴ縛りです。

「う……生まれたーっ!」いいんです。これも次また歩くきっかけです……Ingressもできますし

今ちょっとモチベーションが下がってつまらない、と思っている方は、何か自分のプレイに縛りを加えてみてはいかがでしょう。

あまりレベルや実績にこだわらず、画面の外で起きることも楽しみながらのんびりやるとよさそうです。

Ingressもそうですが、プレイしているうちにイヤでもレベルは上がっていきますからね。ポケモンGOをきっかけに、楽しい時間が過ごせたらいいのですから!

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