シェフィ―Shephy―【ゲームレビュー】

2013年に発売されたアナログカードゲーム『シェフィ』がスマホゲームになって登場。ひつじたちに巻き起こるさまざまなイベントを自分で組み立てて、ひつじの数を増やしていこう!

 1匹のひつじを1,000匹に増やすカードゲーム

『シェフィ―Shephy―』(以下、シェフィ)は、1匹のひつじをカードでコピーしたり合体させたりしながら1,000匹まで増やしていくカードゲーム。

カードゲームといえば、他プレイヤーとカードを出し合って対戦するというイメージが強いが、本作は完全に1人専用のゲームになっている。

スタート時のゲーム画面。最初はフィールドに数字の「1」が書かれたひつじのカードが1枚だけ置かれている。下にあるカードが手札になっていて、この中から好きなカードを場に出していく。

プレイヤーは、さまざまな効果があるイベントカードを使い分けながら、フィールドにいるひつじの数を少しずつ増やしていき、最終的に1,000匹になればゲームクリアとなる。

登場するカードのイラストは、絵本などに出てきそうなタッチで描かれたひつじたち。プレイしていると、なんだか癒される不思議な魅力がある

特別なモードでは、実はしっかりと描かれている本作のストーリーや世界観を、マンガで読むことができる

2013年に発売されたカードゲームのスマホ版

『シェフィ』はもともと、アナログカードゲームとして、ホビーショップなどで2013年から販売されている商品。

プレイした感覚は、のソリティアに近いものがある。シンプルなルールながら考える部分が多く、発売当時から一部の層で根強い人気を誇っている。

無料版でゲームのクリアを目指してみよう

本作は、通常のゲームモードで遊ぶだけならすべて無料でプレイができる。課金をしなくてもゲーム自体は普通に楽しめるので、まずは無料版で遊んでみることをおすすめする。

無料で遊べるベーシックモードは、1日5回の回数制限つき。ルールをしっかりと把握しながらやれば、ゲームを知らない状態からでも5回以内にクリアはできるはずだ

基本のルールさえ覚えれば簡単にプレイ可能

最初は戸惑うかもしれないが、やってみればルールは非常にシンプル。ランダムに配られるイベントカードを使って、ひつじの数を増やしていくのが目的になる。

ゲーム基本的な流れは、以下のとおり。

フィールドに置けるひつじカードは最大で7枚まで。フィールドからひつじがいなくなるか、こちらのひつじが1,000匹になる前に敵ひつじが1,000匹になってしまうとゲームオーバー。

  1. 手札からイベントカードを使用する。使用したカードは捨て場に捨てられる
  2. 山札からイベントカードを補充して、手札が5枚になるようにする
  3. 手札と山札の両方がなくなったら1ラウンドが終了して、敵ひつじがパワーアップする(1→10→100→1,000と増えていく)

3ラウンドが終了すると、敵ひつじの数が1,000になる。

プレイヤーが動かすのは、どのイベントカードを使うか選ぶだけなので、簡単に操作できるはずだ。

1,000匹のひつじカードを作ればゲームクリア

ゲーム開始時は、フィールドにひつじが1匹だけ配置されている。イベントカードの効果を使ってひつじを集めながら、1,000匹のひつじカードを作り出そう。 

ひつじカードは「1」「3」「10」「30」「100」「300」「1,000」の7種類。必要な数を集めて合体させると、上のランクのひつじカードが作れる

イベントカードの効果を一部紹介

イベントカードには、ひつじの数を増やしたり、逆にひつじを捨てさせるものなど、さまざまな効果のカードがある。

ひつじをくっつけてパワーアップ:統率

フィールドにあるひつじを選んで、数を足して1枚のカードにする。ひつじをランクアップさせられる唯一のカード

300のひつじを集めて、統率で1,000のひつじにランクアップさせればゲームクリアだ

1のカードを好きなだけもらえる:地に満ちよ

フィールドの空いている場所に「1」のひつじを好きなだけ置ける。うまく使うとマイナスの効果があるカードを一気に消化できる

使った瞬間ゲームオーバー:シェフィオン

フィールドのひつじが全滅して、即ゲームオーバーというまさに最凶のカード。このカードは、絶対に使ってはいけないので、どうすれば……?

カードを捨ててくれる救世主:牧羊犬

フィールドのひつじには効果がなく、好きな手札を1枚だけ捨てられるカード。上のシェフィオンは、ワンちゃんに頼んで捨ててもらおう

カードの使い方次第で状況が大きく変化

本作で非常に重要なのは、「カードを使うタイミング」「どのひつじに対してカードを使うか」の2つだ。

同じカードでも、使い方次第でその後の展開が大きく変わってくるので、パズルを解いているような感覚にもなる。

数字の大きいカードを守るためには、小さいカードの使い方も重要になってくる

手札にあるカードをよく見ながら、とにかくひつじさんへの被害を抑えて、じっくりと数を増やしていくのが攻略の基本になる。

最初はどんなカードがあるかも分からないと思うので、まずはカードを覚えるところから始めよう。

「霊感」のカードは、山札から好きなカードを拾ってこれる。どんなカードがあるかも一発でわかってしまう超便利なカード

筆者は、初挑戦から4回目で初クリアを達成。クリアタイムは、12分42秒だった

慣れてくると、クリア自体は比較的簡単になるので、なるべく早くクリアできるように工夫してみよう。

課金すると新たに2つのゲームモードが

本作では、無料でできる「ベーシックモード」のほかに、課金をすると遊べるようになる2つのゲームモードがある。筆者はさっそく課金してしまったので、追加されるゲームモードの内容を少しだけ紹介しよう。

課金すると、タイトル画面のメニューが変化する。2つのモードが増えるだけでなく、ベーシックモードも遊び放題になる

1,000匹を超えたハイスコアに挑戦:チャレンジモード

敵ひつじの数が1,000になるまでに、とにかくスコアの限界に挑戦するモード。基本ルールはベーシックモードといっしょだが、1,000匹になってもゲームが終わりにはならない。

1,000のひつじができてからが本番なので、ゲームに慣れた上級者向け

最高スコアは、フィールドに置ける7枚のひつじカードがすべて1,000になると叩き出せる「7,000」。手札のイベントカードをコピーする「万能ひつじ」の使い方が非常に重要になりそうだ。

初クリアしたときのスコアは2,304。ミスで600匹ほど次元の彼方へ消えてしまったのが悔やまれる……

ストーリーを見ながら特殊ルールでプレイ:ポストラヴズ

いわゆるストーリーモード。ここでは、『シェフィ』というカードゲームの裏側ともいうべきストーリーを見ることができる。

現在は、プロローグと第1話が公開されている。続きは、今後のアップデートで追加予定だ

ストーリーは、思ったよりもダーク寄りの設定。このあとひつじたちがどうなるか、非常に気になってしまう

また、ストーリーモードに登場するステージは、ベーシックモードやチャレンジモードとは異なるルールで遊ぶことができる。

第1話では、「疫病」のカードが大量発生。手札を捨てられるカードの枚数には限りがあるので、うまく疫病の被害を抑えながらひつじを増やしていかなければならない

ベーシックモードに比べると、難易度はかなり高くなっている印象だ。これで第1話というのだから、続きのストーリーは相当難しくなりそうだ。

「対戦ゲームじゃないのか……。」と、最初はあまり期待していなかった『シェフィ』だが、遊んでみるとこれがまた面白い!

シンプルなゲームシステムに加えて、しっかりと考えてプレイすればクリアできるほどよい難易度なので、この手のゲームが苦手でも問題ない。

プレイング次第でスコアをどんどん伸ばせるので、ゲーマー魂が非常に刺激されてしまう。かわいい見た目にだまされないほうがいい。これは、ひつじの皮をかぶったガチゲーだ!

  • 使用した端末機種:iPhone 5
  • OSのバージョン:iOS 9.2.1
  • プレイ時間:3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0
  • 課金総額:480円

(C) Pawn
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