CSR Racing 2【ゲームレビュー】

『CSR Racing 2』は、全世界で1億ダウンロードを記録した大ヒットレースゲームシリーズの最新作。グラフィックが一新されて車の質感がよりリアルになったほか、UIも見やすくなり、見た目も大きく進化している。

リアルに再現された車を改造して最速を目指せ

ただひたすらにスピードを求めて競い合うドラッグレースの走り屋になって、直線コースで最速を目指すレースゲーム『CSR Racing 2』。

レースで勝利を重ねて賞金をためて車を改造し、次なるレースへと臨むというのが本作の基本的な流れだ。

基本的な操作はアクセルのみ。ハンドルやブレーキを操作することはいっさいない。

まずは、タコメーターの針を一定の位置でキープさせるようにアクセルを踏み、スタートを決める。タコメーターの針が振り切れそうなタイミングでシフトチェンジボタンをタップし、シフトチェンジしていけばOKだ。

この基本的な動きは前作から変わらないが、今作ではタコメーターやアクセルペダル、シフトボタンのUIが一新されたことにより、どのタイミングで操作すればいいのかがよりわかりやすくなっている。

グラフィックが向上し、塗装の反射などのリアルな質感が楽しめるほか、内装までもが細かく作りこまれている

公式ライセンスを取得した実在の車が50台以上登場。日本で人気を誇った「ハチロク」の後継車「トヨタ86」から、世界に499台しかないフェラーリ「ラ フェラーリ」までもが用意されている

左が旧作で、右が今作のUI。スタートやシフトチェンジのタイミングが以前より分かりやすくなり、操作性が大幅に向上している

走り屋チームを倒して盗まれた車を追え!

プレイヤーは、ドラッグレースの世界に足を踏み入れた新人ドライバー。

走り屋チーム「ピット・ロウ」に所属することになったプレイヤーは、メカニックのジェスとマネージャーのジェリーの協力を得ながら、町で最速の走り屋を目指す。

そんな中、ジェリーが所有していた車が何者かに盗まれてしまう事件が発生。盗んだ犯人の手がかりを探して、町の走り屋チームとの戦いに身を投じることに。

ストーリーも前作から大幅にパワーアップし、映画『ワイルド・スピード』さながらのドラマが展開。敵として登場する走り屋も個性的だ

カラーリングの色や塗装加工やパターンなども無数に用意されているので、自分オリジナルのスタイリングを追求できる。筆者の大好きなコンパクトスポーツカー「アバルト500」を、ケバケバしいカラーリングにしてみた

友だちとチームを組んで走り屋軍団を形成しよう

今作では、ほかのプレイヤーとチームを組める「クルー」機能により、ソーシャル要素も大きく強化されている。

チームに所属するメンバーが稼いだ経験値やお金に応じて、レースで得られる報酬にボーナスが追加される。

また、ランキング戦で上位に入れば、「お金」や車の購入などに使える「リスペクト」のほか、車そのものがもらえるなど、豪華な報酬をゲットできる。

ランキング戦「クルーチャンピオンシップ」は、期間内にメンバーが稼いだ経験値の量を競うルール。ランキング上位のクルーには車がプレゼントされる

クルーに所属していないと参加できない「クルーカップ」。1日3回までチャレンジ可能で、メンバー全体でクリアした回数に応じてアイテムがもらえる

「チューン」や「フュージョンパーツ」など改造要素もパワーアップ

車に改造を施すアップグレードは、エンジンやターボ、ボディーなど7種類のパーツをお金を使って5段階までレベルアップできる。

さらに、3段階目からは「フュージョンパーツ」を装着して、能力を大幅に上げることが可能だ。

また、車の改造はアップグレードだけでなく、タイヤの空気圧やナイトロの出力など、細かいチューンもできるようになっている。

車の重さや出力など、アップグレードの状態によって最適なバランスが変わってくるため、小まめな調整が重要になる。

フュージョンパーツはガレージのメニューの「レアな輸入品」から、ガチャの要領で入手。バタ臭いおばちゃんにパーツを調達してもらえる。運がよければパーツどころか車そのものも入手可能だ

チューンは、最適なバランスを探りながら画面のスワイプで調整する。「加速力重視」や「最高速度重視」などのスタイルの違いがレースで大きな差につながる

チューンやフュージョンパーツが最適なものになっているかを実際に走らせて確認する「テストラン」、同一条件でのスピードをシミュレートして比較できる「ダイノ」を活用して、試行錯誤してみるのが今作の醍醐味といえる

ライブレースにチャレンジ

基本的なシステムや操作を覚えたので、ほかのプレイヤーとリアルタイムで対決できるライブレースにチャレンジしてみた。

ライブレースでは、ライブレースに接続しているプレイヤーの一覧から、自分の強さにあった相手を選んでバトルを挑める。また、逆に相手からバトルに誘われることもある

バトルに合意したら、次はレースのかけ金をベッド。今回は相手が500ドルを提示してきたが、筆者は強気で2,000ドルまでつり上げてみた

金額が決まればレーススタート。パーフェクトスタートを決め、快調な出だしだったのだが……

コース中盤に差し掛かる手前で、相手に抜かれてしまった。終盤で必死に追いすがるも、あえなく敗北

レース後のデータを見ると、最高速度ではこちらが勝っているが、相手は加速重視のチューンをしていたようだ。「0-60mph」の数値で大きく負けたのが敗因だった

レースゲームとしてもシミュレーションゲームとしても楽しめる

1レースが数十秒で終わる気軽さはシリーズそのままに、グラフィックをパワーアップし、ゲームモードなどの要素をパワーアップさせた本作。

チュートリアルがよりていねいになるなど、前作と比べて初心者に対して優しい配慮が行き届いており、複雑な操作もほとんどない。

また、パーツカスタマイズの要素が豊富になり、パラメーターとにらめっこしながら試行錯誤する楽しさも増えているので、レースゲームとしてだけでなくシミュレーションゲームとしても楽しんでみてほしい。

  • 使用した端末機種:iPhone 6
  • OSのバージョン:iOS 9.3.2
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.4.4
  • 課金総額:0円

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