City Island 4: シムライフ・タイクーン【ゲームレビュー】

高い人気を誇る街づくりシミュレーションシリーズの第4作目『City Island 4: シムライフ・タイクーン(City Island 4: Sim Town Tycoon)』が登場。何もない更地を、自分だけの巨大都市に仕上げていこう。

 タイクーンとなって夢の島を作り上げよう!

『City Island 4: シムライフ・タイクーン(City Island 4: Sim Town Tycoon)』は、小さな島を自分好みに発展させていく街づくりシミュレーションだ。

タイトルの一部となっている「タイクーン(Tycoon)」は、英語で巨頭、大物という意味をもった言葉。実は日本語の「大君」が変化したものだ。

プレイヤーはその島の一番の大物である市長となって、いちから街づくりを行なっていく。

初めは「穏やかな平原」のみが選択可能な状態。さまざまなアンロック条件を満たすと、ほかの島も選べるようになる

穏やかすぎる、ほとんど何もない更地からゲームスタート。

右上に見えるのは、建物の建設や道路整備などの工事を担当してくれる建設会社だ

さっそくチュートリアルが始まり、街づくり初心者でも分かりやすいていねいな解説が行われる。

実は筆者も、このジャンルのゲームはほとんどプレイしたことはなかったが、すぐに慣れることができた

建物を建てまくれ

初めは住人すら1人もいない状態。まずは「家」を建てて住民を増やしていこう。

住人の数は、右上のバーで確認可能

最初から建設できる「小さな家」は3種類あり、見た目だけでなく、建築に掛かる費用や住める人数などに違いがある

家を建てるということで、人々が移動するための道も必要になる。建てる家によって、必要な道の種類も異なるので注意しよう。

対応した道が周囲にないと注意アイコンが表示される。隣接したマスに1マス分以上の道を建設しよう

道のバリエーションは「道路」「歩道」「運河」の3種類。それぞれの道を連結することもできる

住み着いた人々には、生活するための「仕事」も必要だ。「商業用」の建物を建てて、従業員として雇おう。

商業用の建物は「農場」や「レストラン」、さらに「ホテル」に「水族館」と多種多様

建物を建て終わると、このバーの数値が上昇する

こうして島に住む住人を増やしながら、その人々の働き先となる建物を建てていくのが基本的な発展の手順となる。

吹き出しをタップしてお金と経験値をゲット

設置した建物や道を通行する車、そして人々は、その上に吹き出しを表示していることがある。

吹き出しの内容は、お金や経験値、金塊などさまざま

建物の吹き出しは、一度表示されるとタップするまで出続け、タップすることで必ずお金と経験値(XP)が手に入る。

逆に、人々や車の吹き出しは、一定時間経つと消えてしまう。見つけたら早いうちにタップしよう。

人々の吹き出しは、何ももらえない市長への要望ということもある

レベルアップで新しい建物をアンロック!

建物を建てたり、吹き出しをタップしたりすることでたまっていく経験値。

経験値がが一定以上たまるとレベルアップし、たくさんのお金がもらえたり、新たな建物を建てられるようになったりする。

次々と島を発展させ、どんどんレベルアップしていこう

迷ったらアドバイザーに相談

どう街づくりすればいいのかに迷ったら、「シティ・アドバイザー」に相談してみよう。

ボタンを押せば瞬時に、今の街に足りないものを教えてくれる。具体的に建物の種類まで指定されるが、同じタイプの建物を建てれば問題ない

完ペキな状態で相談しにいくと、さらに住民を増やしていくようにアドバイスされる。常にこのアドバイスをもらっている状態で進めていければ、市長としてやり手と認められたといっても過言ではない

娯楽施設も忘れずに

序盤はあまり気にならない、いちばん右上に表示されたバー。これは、住民の「幸せ度」を示している。

幸せ度を維持しないと、住民が街を出ていってしまう可能性が

ブーストやコミュニティーの建物を建てると、住民の幸せ度は上昇していく。常に100%以上となるように意識しておくことが必要だ。

ブーストに分類されるのは、「草花」や「公園」など住民の癒しとなるもの。近くに建てられた建物を活性化することもできるので、どんどん建てていこう

コミュニティーに分類されるのは、「テニスコート」や「ラジオ塔」といった娯楽につながる建物と、「小学校」や「警察署」などの公共の建物。街の治安や教育にも目を配ろう

手狭になってきたらアップグレードと土地購入

自分の島が充実してきたら、新たな土地の購入や、今ある建物をより豪華にすることも視野に入れていこう。

この看板が設置されている場所が、新たに土地を購入できる区画。立地によって値段は変わってくる

土地を購入してみると、けっこう荒れていることも。建設のじゃまになるものは撤去してしまおう

レベルアップしていくと、雪の上でのみ建設できるものなど、条件の厳しい建物が増えていく。それらの建物を建てたい場合は、その条件に合った地面がある区画を購入していこう。

中には、他の島でしか建てられない建物もある。アンロック条件を満たして次の島への進出を目指そう

また、すでに建て終えた建物をアップグレードして、少ないコストで利益や従業員の数などを増やすこともできる。

低コストな分だけ効果も少なめだが、短い時間で都市を発展できるので積極的に使っていきたい

日々の発展と住人を見守りながらコツコツ楽しもう

誰もが作り上げたい夢の巨大都市。ゲームを進めていくと、そのためには住民に満足してもらいながら、真摯に街づくりをしていかなければならないことを痛感した。

わずか2時間ほどのプレイとなったが、最終的に島はここまでにぎやかになった

市長としての役目を務めていくのは大変だが、徐々に島がにぎわっていくのを眺めていると、思わずニヤけてしまう。

巨大な建物を造ろうとすると完成までにかなりの時間を要するが、それもリアリティーがあっていい。

1つの建物ができ上がっていく工程も、細かく描写されている

忙しい合間を縫って毎日コツコツとプレイするには、うってつけのタイトルだ。

今回のプレイでは雨しか確認できなかったが、島には時間帯や天候による変化もあり、飽きが来ないような工夫もなされている。

雨が降ると、住人が傘を差し始める。まるで人々がその島で本当に生きているようなリアリティーがある

自分だけの小さな世界をスマホで持ち歩けるようになる本作。市長となって、島に息づく住民の姿をのぞいてみてはいかがだろうか。

ちなみに、本作のHD版も別にリリースされている。こちらとはバージョンが異なり、「Sandy Shore」という新たな島や、38種類の飾り(5つの建物付き)が追加されているので、あわせてチェックしておこう。

  • 使用した端末機種:iPhone 6
  • OSのバージョン:iOS 8.4.1
  • プレイ時間:約2時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.2.9
  • 課金総額:0円

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