ザ・キング・オブ・トライアド【ゲームレビュー】

『バーコード勇者』の続編となる『ザ・キング・オブ・トライアド』。前作にあったやりこみ部分は残しつつ、3人のチーム戦であることを活かした戦略性の高さが光る。長く遊べる力作タイトルに仕上がっている。

3対3のファンタジー対戦スポーツ

本作は、バーコード勇者の戦いのあとの世界が舞台。

モンスターがいなくなり、世界には平和が訪れたものの、勇者たちは仕事がなくなり失業者となってしまった。

そんな勇者たちを救済するため、政府は3人格闘スポーツ「ザ・キング・オブ・トライアド」を生み出し、民衆への娯楽の提供と失業救済を行う。

プレイヤーは前作の勇者の子孫となって、ザ・キング・オブ・トライアドで頂点を目指す――というのが大まかなストーリー。

ファミコン時代のようなドット絵は健在で、音楽もシンプルなデジタル音になっており、レトロゲーマーには受けがよさそうだ。

世界観、キャラデザインなどは前作とほとんどいっしょ。デフォルメキャラが動きまわる、コミカルな雰囲気だ

お世話になっている鍛冶屋のおじさんの店を宣伝するため、勇者の子孫である3人組がザ・キング・オブ・トライアドに参加する

タワーディフェンスのような3対3のバトル

本作の特徴は、なんといっても戦略性の高い3対3のバトル。

タワーディフェンスのように、自キャラクターはひたすら右、相手チームは左に向かってくるのだが、任意で発動できるスキルと、装備の性能差や追加効果によって、ひと筋縄ではいかないようになっている。

遠距離からひたすら狙撃する、高速で接近して一気に敵を倒すなど、バリエーション豊かな戦術が楽しめる。

チームは前、中、後衛の3人で構成されていて、それぞれ役割が異なる。キャラの上にあるゲージがたまると、スキルが発動可能だ

フィールドの端には針のついた壁が設置されていて、吹き飛ばされると大きなダメージを受ける。押し出す戦術も有効になっている

奥が深いポジションと武器の設定

バトルでは、前、中、後衛のポジションと、各ポジションに装備する武器によって、まったく違った戦術を取ることができる。各武器の大まかな特性は、

  • 剣 攻撃力:○/射程:△/攻撃間隔:○
  • 弓 攻撃力:△/射程:○/攻撃間隔:◎
  • 杖 攻撃力:◎/射程:○/攻撃間隔:△

となっており、それぞれ一長一短。前衛に剣、中衛に弓、後衛に杖というのが最もオーソドックスだが、剣を2人、全員弓といった極端な編成も可能。

最初はとにかく攻撃力を重視して選んでいくのがいいだろう。ランクの低い武器は価格も安いので、すぐに買い換え可能

勝手がわかってきたら、会心が出た時の追加効果にも注目してみよう。気絶は序盤の武器にもついており、かなり使える

お店も自分で成長させる

各種装備を購入するお店だが、最初はレア度の低いものしか並んでいない。高レア度の武器を入手するためには、試合で勝ち進んでランクを上げるほか、お店自体のレベルも上げておく必要がある。

品ぞろえは一定時間で更新され、新しい装備が並ぶ。並んでいる品をすべて購入することでも、ラインナップが更新される

レベルアップはかなりのお金がかかるが、ランクの高い武器が売られる確率が上がり、10時間ごとに売れ残りがもらえるようになる

お金はトーナメントで稼ごう

何をするにもゴールドが必要になる本作。特に、お店のレベルアップでは大量に必要になるので、手っ取り早く集めたいところ。

基本的にはリーグで試合をして稼いでいくのだが、30分に1回参加できるトーナメントに優勝すれば、一度にたくさんのゴールドが手に入る。

ルーキーでも優勝すれば1万近くのゴールドが手に入るため、かなり大きな収入源になる。トーナメントには積極的に挑戦するといいだろう

やりこみの道は果てしない

4時間ほどプレイしてみたが、3つめのジュニアリーグまでしか到達できず、すべて制覇するには相当の時間がかかるように感じた。

今回はスタミナの概念がなくなっているので、心ゆくまでバトルを楽しむことができるのはありがたい。時間ができたときに、少しずつ進めていきたいやりこみ系タイトルだ。

確認したところ、全部で10ものリーグがあった。最高位の「GOD OF」リーグにたどり着くのは骨が折れそうである

  • 使用した端末機種:iPhone 6S
  • OSのバージョン:iOS 9.3.1
  • プレイ時間:約4時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0
  • 課金総額:0円

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