【無課金でやってみた】第2回: チェンクロ第1部を10日間でクリアできるか?

今回のテーマゲームは、セガ開発の人気タイトル『チェインクロニクル』。スマホRPG未経験である筆者が、10日間で第1部(全10章)を無課金で攻略できるのか?

私生活で普通に出会いたかったRPG

今回の挑戦における条件は以下のとおりで、基本的に前回と同じだ。

  1. 無課金プレイ
  2. ガチャで引いたキャラクター(本作ではアルカナ)を使用
  3. プレイ日数は10日間

今回の挑戦を終えての感想は、「圧倒的ボリュームに気が遠くなった」。純粋なプレイヤーにとって、ゲームが長く楽しめるのはうれしい点だ。しかし、実質10日間でクリアを目指すというシバリを加えることで、それは気の遠くなる試練へと変わった。

挑戦メンバー

ガチャで引けるキャラクターには星1から星5までのランクが設定されており、ランクが高いほど性能もよくなる。だが、それぞれが持つスキルやアビリティによっては、低ランクキャラクターの方が有用な場面も多い。

さらに、それぞれのキャラにはパーティーコストの値が設定されており、プレイヤーの持つパーティーコストを越えるメンバー編成は組むことができない。

以上を踏まえた上で編成した、今回の頼もしき仲間たちを紹介しよう。

アビリティ発動で強力に:太鼓の奏者ツヅミ

挑戦開始序盤で引いたガチャで奇跡的に入手できた、今回唯一の星5キャラ。敵を10回攻撃することで自身の攻撃力を強化し、スキルにダウン効果を追加する「響き渡る打音」、クリティカル発生率こそ低下するが、発生時は威力上昇、そしてダウン状態の敵に与えるダメージが増加する「響心奏打術」。これらの専用アビリティを発動させることで攻撃に特化し、主力らしい強さを発揮する

クセのない強さで無難に活躍:微笑む悪魔アンジェリカ

星4キャラクターだが、成長過程では性能面でツヅミを上回ったことがある強者。アビリティ「疾風」で移動速度が上昇する。安定した性能で、幾度となく編成した1軍メンバーから外れることが1度もなかった

パーティーの回復役であり最終兵器:盲目の神官ノエル

回復能力に特化した僧侶。後方支援主体型であり、パーティーの命綱だ。味方全体を一定時間ごとに回復するスキル「オートハイヒール」は、混戦時などのピンチをしのぐきっかけとなる。敵相手に彼女だけが生き残り、杖でボスを殴り倒して勝利! といった意外な活躍も多く見られた

スキルが強力! それだけでレギュラーになれる:吸血鬼ベラ

攻撃魔法で敵を遠距離攻撃するウィザード。通常攻撃は冗談かと思うほどに低威力だが、敵全体を氷属性の魔法で攻撃するスキル「ブルームーン」は強力で、今回の難所「炎の九領エリア」における炎属性の敵に有効。彼女のスキルで逆転勝利する場面も多かった

もっと早く出会いたかった:春眠の剣士イブキ

サブパーティーその1:初期ステータスが高く、貴重な範囲攻撃スキルを持つ。本チャレンジの終盤で引いたガチャによりサブパーティー入り。アビリティこそぱっとしないが、サブメンバーとしてはじゅうぶん頼りになる存在

必殺技のおかげで結局は印象深い:主人公

サブパーティその2:星3キャラクターとして、悪い意味ででしゃばらない性能を持つが、率直に表現すると弱い。いい点はパーティコストが0、この1点のみ。スキルを発動すると唐突に「光をつかむ!」と叫び、プレイヤーが呆然としている間に敵を打ち据える。光という割に目で追えるスピードなのも気になる上、発動後の硬直時間がやけに長く感じる。そんな彼に自分の名前をつけてしまったことが、今回最大の失敗だったかもしれない

以上のメンバーに他プレイヤーキャラ1体をゲストとして召喚。計7体でバトルに挑む!

攻略の流れ

基本的にはメインクエストを消化しつつ、曜日クエストやイベントクエストに積極参加し、パーティを育成する。ゲーム中にアルカナコインを入手したらマメにガチャを引き、使えるキャラクターは育成も行う。

イベントクエストで強化用アルカナを入手

難所「炎の九領エリア」とAP回復法

このゲームではAPを消費することでバトルに挑める「スタミナ制」をとっているが、炎の九領エリアでは一度に消費するAPの値が大きい。そのため、

  1. 時間経過によるAP回復を待つ
  2. 精霊石やスタミナの実を消費することでAPを回復する
  3. バトルに勝利して得られる経験値でランクアップし、AP全回復

のいずれかの方法で消費したAPを回復する必要がある。1.の場合は全AP回復までに相当の時間を要するため、今回の挑戦には向かない。そこで2.の手段を選択することになるが、AP回復アイテムは希少であるため、うかつに使用するのは控えたい。

そのため、バトルするからには勝ち続け、3.の方法を実現するのが理想的だ。

炎の九領エリアに入ると敵の強さが増し、特に後半に入るとボスまで辿り着くことができずゲームオーバーになる場面が多くなった

挑戦結果

第1部10章の10話でタイムオーバーとなり、挑戦失敗。

王城で足止めに……

10章は15話構成になっているので、あとひと息で挑戦成功! というところまできたものの、「炎の九領」後半からは、ゲームオーバー→精霊石を使用し、その場で復活→無理矢理クリアといった場面が多く、筆者の操作ミスも目立った。

挑戦を終えて

やっぱりゲームはゆっくり楽しむものだよな、と身も蓋もないことを思ってしまった。ゲームプレイ開始時は、「自分のターゲットを倒すと、味方が交戦中でもしれっと定位置に戻るパーティー」を目の当たりにし「絆ってなんだろう」と考えさせられたことが何度もあった。

戦闘中、敵に背中を見せて移動する。命のやりとりを何だと思っているのか
しかし、強力なキャラクター1人だけで勝利するのは絶望的。パーティー全体のバランスがクリアへのカギを握る戦略性の高さ、よそ見をしながらプレイするとゲームオーバーになるという難易度を経たことで、スマホの画面越しにメンバーを眺める気持ちは特別なものへと変わってきた。

死線を共に進むキャラクターとプレイヤーの絆を感じられる、奥の深いゲームだ。

(c) SEGA