ホバークラフト:テイクダウン - カスタムコンバットカー【ゲームレビュー】

空中に浮かぶマシンを操作してハイウェイを疾走する『ホバークラフト:作って飛んで再挑戦』に続く新作が、さらにパワーアップ&遊びやすくなって登場! 本作は、自分のホバークラフトの軌道をコントロールし、前を行くじゃまなマシンを撃破しながら荒野を疾走するロードゴーイングなレーシングゲームだ。

行く手を阻むマシンは容赦なく撃破! 爽快&痛快なバトルレーシング

本作『ホバークラフト:テイクダウン – カスタムコンバットカー』が前作と大きく異なる点は、自分のマシンが敵を破壊(テイクダウン)するための武器を搭載していること。

レーザーサイトが常に働いており、その照準圏内にほかのマシンをとらえると自動的に武器が発射される。

ステージ選択などはなく、画面をタップするとすぐにゲームがスタート。疾走するのは荒野のハイウェイだ

マシンの操作は左右のライン取りの制御のみ。ただし、コースアウトすると障害物からダメージを受けてしまうので注意が必要だ

最初の武器であるマシンガンはさほど強力ではなく、敵を破壊するまでに多少の時間が必要だが、特に狙って攻撃する必要はないので手軽にプレイすることができる。

もちろん、他のマシンにぶつかったときや、敵から攻撃されたときにもダメージが発生する。さらに気をつけておきたいのは、自分の武器で破壊したほかのマシンの破片が路上に散乱すること。

目の前に迫ったマシンを破壊できたからといって油断は禁物だ。

最初は4車線の広いコースで交通量も少なめだが、アップダウンの激しい山道に差し掛かると他のマシンが増えてくる。スコアは走行した距離とテイクダウンの数によって増加するが、連続撃破で倍率アップ!

敵の攻撃をかいくぐってコインを集めろ!

後方に向かって赤い弾を発射してくる敵や、近づくと横からレーザーを撃ってくる敵などもいて、快走を続けることはなかなか難しい。

本作ではマシンそのものがライフゲージの代わりとなっていて、ダメージを負うごとにマシンの各所が破損していく。

路上に出現した敵の弾や他のマシンの破片は、自分の攻撃で排除することはできないので、特に注意が必要だ。

またダメージが蓄積すると、画面下部に表示されたパーツのアイコンが赤くなって該当するパーツが効果を失ってしまう。

最初はスラスタが減ってスピードが遅くなり、やがてパワーアップパーツや武器が使用不可に。そして、最後にパワーコアを失うとゲームオーバーだ。

並んだ敵に横から攻撃されると抵抗できないことに注意。ダメージの度合いは車体のグラフィックと連動していて、徐々にパーツを失いながら最後にはバラバラに……

武器を失うと「FURY」が発動してさらにスコアアップ! 最後は体当たりで敵を撃破するのもアリだ

ほかのマシンを撃破するとその場所にコインが出現する。これを集めていくことで、ショップにて「ミニカードパック」または「フルカードパック」が購入できるようになる。

カードパックから獲得できるアイテムには、パワーアップアイテムやアップグレードアイテム、設計図などがあり(ポイントとして獲得)、自分のマシンを強化したり新たなマシンを入手したりするのに役に立つ。

基本性能のパワーアップは、耐久性、旋回、武器ダメージ力、武器攻撃範囲の4項目。最初は耐久性と武器ダメージ力を上げていくのがいいだろう

ガチャから入手した設計図は、新たなマシンを入手する際に必要となるポイントに変換される

マシンのラインナップはデフォルトの「ポリスロードスター」を含め全9種類。カラーバリエーションも各6パターンが存在する

パワーアップアイテムは、シールド、ダメージブースト、ベポライザー、コインマグネットの4種類があり、それぞれ4段階のグレードで効果時間が変化する(あらかじめ選択しておくことでゲーム開始から自動発動)。なおベポライザーには煙幕のような効果があるようだ。

カラフルなブロックを組み立てて自分だけのマシンをカスタマイズ

ハイウェイを疾走するマシンがブロックのような見た目なのにはワケがある。一見するとチープなイメージだが、ご想像どおり本作ではいくつものブロックを自由に組み合わせて自分だけのマシンをカスタマイズすることができる。

スタート画面でスパナのアイコンをタップすると、3D空間であることを強く意識させられるガレージが登場。プレイヤーは「パワーコア」を中心に19色のブロックを張り付けて、好みの外見のマシンを作成していくことになる。

スワイプで画面を全方向に回転させられるのに加え、ピンチ操作で拡大縮小もできるので、使い勝手は悪くない

間違って貼り付けたブロックは、「×」を選択してから該当箇所をタップすれば削除可能。また、マシンを走らせるために必要なスラスタのブロックは6つ、武器のブロックも2つが別途用意されている。

ただし、スラスタは左右均等に配置する必要がある。

また、一定の数のブロックを組み込まなかったり、前後左右のバランスが悪かったりすると、走る前からバラバラになってしまってスタートできないので、この点には注意しよう。

組み上げた後には、あらかじめ用意されているマシンと同様にパワーアップを進めていくことができる。

バランスが悪いと、走り始める前から路面に接触してボディーが崩壊していく! 車体の四隅にスラスタを配置すれば安定するが、衝突でダメージを負いやすいのが心配だ……

スッキリしたいときに手軽にプレイ! 生き残りをかけたサバイバルのスリルが魅力

前作ではいったんクラッシュするとすぐにゲームオーバーとなるイメージだったが、本作におけるプレイ時間はゲームオーバーまでおよそ1~2分程度。

集中してやり込むというタイプのゲームではないが、ちょっとした息抜きにプレイするのに向いたタイトルといえそうだ。

また、広告を通じてもらえる無料のコインや、時間経過によって受け取れるカードパックなどがふんだんに用意されているので、目の色を変えてやり込んだり、がっつりと課金したりする必要もない。

ステージや敵のバリエーションがもっとあれば、なおよかったと感じる内容ではある。

しかし気持ちよく遊べるタイトルではあるので、ちょっとしたスリルと爽快感を手軽に味わってみたいという方は一度プレイしてみてはいかがだろうか。

回復アイテムや補給用のチェックポイントなどは存在しない模様。どれだけ長く生き残れるかを意識しながら挑戦してみよう!

  • 使用した端末機種:iPad mini
  • OSのバージョン:iOS 9.1
  • プレイ時間:約3時間
  • 記事作成時のゲームのバージョン:1.0.3
  • 課金総額:0円

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